【Netflix映画】ザ・ダート: モトリー・クルー自伝のあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説
引用元:Watch ザ・ダート: モトリー・クルー自伝 | Netflix Official Site

【Netflix映画】ザ・ダート: モトリー・クルー自伝のあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説

  • By Youichi Tateshima

  • 映画

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ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(原題:The Dirt)』は、2019年にNetflixで配信された伝記コメディドラマ映画。

世界的ヘヴィメタル・バンドのモトリー・クルー(Mötley Crüe)を題材としたNetflixオリジナル作品です。

あらすじ(ネタバレ込み)

起:破天荒なバンドの誕生

1980年代初頭、ニッキー・シックス(ベース)は自分のバンドを結成するためにロサンゼルスでメンバーを探し、トミー・リー(ドラム)、ミック・マーズ(ギター)、ヴィンス・ニール(ボーカル)と出会う。4人は「モトリー・クルー」としてバンドを結成し、エネルギッシュなライブと派手なビジュアルで急速に人気を集める。

承:成功と狂乱の生活

デビューアルバムが大ヒットし、バンドは瞬く間にスターへと上り詰める。しかし、彼らのライフスタイルは過激そのもので、酒・ドラッグ・女性に溺れ、数々のトラブルを起こす。ヴィンスは飲酒運転で事故を起こし、親友を亡くしながらも刑務所に入ることになる。一方、ニッキーはヘロイン中毒に陥り、命を落としかけるほどの危機に直面する。

転:崩壊と再生

バンドはメンバーの問題や音楽的な意見の違いから一度解散状態に。ヴィンスが脱退し、新しいボーカルを迎えるが、うまくいかずにファンも離れていく。ニッキーも薬物依存で死の淵をさまようが、奇跡的に蘇生される。これを機に、彼はクリーンになることを決意し、ヴィンスもバンドに復帰。再び4人は集まり、モトリー・クルーとして再出発することになる。

結:伝説のバンドとして

過去の失敗を乗り越えたバンドは再び成功を収め、ロック界のレジェンドとして確固たる地位を築く。時を経ても、彼らの音楽と破天荒な生き様は語り継がれ、多くのファンに影響を与え続ける。エンドロールでは実際のメンバーたちのインタビュー映像が流れ、彼らのリアルなストーリーが締めくくられる。

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』キャスト・作品情報

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』キャスト・作品情報
出典:The Dirt (2019) - IMDb

キャスト

役名 俳優
ニッキー・シックス
Nikki Sixx
ダグラス・ブース
Douglas Booth
ミック・マーズ
Mick Mars
イワン・リオン
Iwan Rheon
トミー・リー
Tommy Lee
コルソン・ベイカー
(マシン・ガン・ケリー)
Colson Baker
(Machine Gun Kelly)
ヴィンス・ニール
Vince Neil
ダニエル・ウェッバー
Daniel Webber
トム・ズータウ(エレクトラ・レコード)
Tom Zutaut
ピート・ダビッドソン
Pete Davidson
ドック・マギー(マネージャー)
Doc McGhee
デヴィッド・コスタビル
David Costabile
シャリース・ニール(ヴィンスの元妻)
Sharise Ruddell-Neil
リーヴェン・ランビン
Leven Rambin
ディアナ・リチャーズ(ニッキーの母)
Deana Richards
キャスリン・モリス
Kathryn Morris
ヘザー・ロックリア(トミーの元妻)
Heather Locklear
レベッカ・グラフ
Rebekah Graf
オジー・オズボーン
Ozzy Osbourne
トニー・カヴァレロ
Tony Cavalero
ラズル
Razzle
マックス・ミルナー
Max Milner
ラヴィー
Lovey
キャサリン・ネフ
Katherine Neff
ロキシー
Roxie
ジョーダン・レーン・プライス
Jordan Lane Price
デイヴィッド・リー・ロス
David Lee Roth
クリスチャン・ゲーリング
Christian Gehring
ジョン・コラビ
John Corabi
アンソニー・ヴィンセント
Anthony Vincent Valbiro
スカイラー・リンネイ・ニール
Skylar Neil
カムリン・ラグスデール
Kamryn Ragsdale
MTV VJ
MTV VJ
メラニー・エベール
Melanie Hebert
アシーナ・リー
Athena Lee
コートニー・ディーツ
Courtney Dietz
デヴィッド・リー
David Lee
ジョー・クレスト
Joe Chrest
ヴーラ・リー
Voula Lee
エレナ・エヴァンジェロ
Elena Evangelo
マイケル・ホドソン
Michael Hodson
ロドニー・フェランナ
Rodney Feranna

作品情報

原題
Original Title
The Dirt
監督
Directed by
ジェフ・トレメイン
Jeff Tremaine
脚本
Writing Credits
(Screenplay by)
リッチ・ウィルクス
Rich Wilkes
アマンダ・アデルソン
Amanda Adelson
原作
Writing Credits
(Based on)
ニール・ストラウス(The Dirt: モトリー・クルー自伝)
The Dirt: Confessions of the World's Most Notorious Rock Band by Neil Strauss
音楽
Music
ポール・ハスリンジャー
Paul Haslinger
撮影
Cinematography
トビー・オリバー
Toby Oliver
編集
Edited by
メリッサ・ケント
Melissa Kent
製作
Produced by
アレン・コバック
Allen Kovac
エリック・オルセン
Erik Olsen
ジュリー・ヨーン
Julie Yorn
リック・ヨーン
Rick Yorn
製作会社
Production Company
10th Street Entertainment
LBI Entertainment
配給
Distributed by
Netflix
公開 2019/3/22
上映時間 108分
制作費 2,310万ドル

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』の見どころ

原作は2001年の自伝

原作は2001年の自伝
出典:The Dirt (2019) - IMDb

脚本家のラリー・チャールズが映画監督として起用されるも行き詰まり、2008年にはニッキーがインタビューで「MTVが行き詰っている」と説明していました。

その後2013年、ジェフ・トレメインが監督として映画を引き受け、Paramount PicturesとMTV Filmsは撤退。2015年にFocus Featuresが権利を獲得します。

しかし、Netflixが映画の世界的な権利を購入した2017年3月まで、制作は進まず、当時はリアム・ヘムズワース、エモリー・コーエン、ダグラス・ブースらが出演の噂が出ていましたが、ダグラス・ブースは2017年11月に正式に署名。

2018年1月にその他のキャストも決まり2018年2月にルイジアナ州ニューオーリンズで本格的な撮影が開始されました。

これはR指定の内容や過激なシーンなどが多かったことが影響しています。

1998年までのストーリー

1998年までのストーリー
出典:The Dirt (2019) - IMDb

モトリー・クルーというバンドはとにかく破天荒。

映画化する上で危ういシーンも多数ありますが、色々な出来事を乗り越えバンドが成長していく過程はモトリー・クルーというバンドを知らない方でも楽しめる内容になっていると思います。

伝記映画によくある時系列問題

伝記映画によくある時系列問題
出典:The Dirt (2019) - IMDb

昨今では大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』などでも見られますが、伝記映画は実際の出来事をそのままの時系列で補っているわけではありません。

これは映画という作品において並べ替えることでより楽しめる内容にするための手法だとも言えますが、これは『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』にも同じことが言えるかもしれません。

ストーリーを予測するために携帯片手にウィキペディアで調べながら見ても、決してその通りの順序にはなっていません。

108分という短い構成

108分という短い構成
出典:The Dirt (2019) - IMDb

モトリー・クルーのオリジナルメンバー、ニッキー・シックス、ミック・マーズ、トミー・リー、ヴィンス・ニールの4人に焦点を当てているため、旧メンバーについては多く語られていませんが、一方でトニー・カバレロがオジー・オズボーン役で出演していたり、マックス・ミルナーがハノイ・ロックスのドラマーであるラズルを演じています。

4人に焦点を当て、深く関わった人たちがそれぞれ登場し、凝縮している内容であってもドキュメンタリーのような構成になっていることで108分という短い時間でも十分に掘り下げられている作品だと言えるかもしれません。

4人が主役

4人が主役
出典:The Dirt (2019) - IMDb

『ボヘミアン・ラプソディ』の影響もありこれから観る方の多くはどうしても比較してしまうかもしれません。

『ボヘミアン・ラプソディ』はどうしてもフレディ・マーキュリーにスポットが当たりがちでしたが、『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』はしっかり4人にスポットが当てられています。

ニッキー・シックスの生い立ち、病気を隠し続けたミック・マーズ、終始ムードメーカーのような立ち位置のトミー・リー、そして破天荒な上に波乱万丈な人生のヴィンス・ニールそれぞれがしっかり描かれている作品です。

これはメンバー全員がプロデューサーとして参加し、脚本やキャスティングにアドバイスを与えたことも影響してると思われますが、どちらがいいかどうかではなく、同じ4人組バンドの伝記映画であっても全く別の作品だということですね。

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』レビュー・評価

海外での評価

映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は62件のレビューに基づく40%の平均評価が4.69 / 10と低めかもしれません。

Rolling StoneのDavid Fear氏は、5つ星のうち2つの評価と低め。

NewsdayのRaferGuzmán氏は、この映画に4つ星のうち3つの評価とこちらは高め。

総合的に見ると、モトリー・クルー(Mötley Crüe)というバンドの破天荒さをそのまま映画に押し込んだことが、ファンにとっては痛快である一方で物足りなさがあり、そうじゃない人にとってはお下劣な要素が多すぎる作品でもあるのかもしれません。

日本での評価

映画.comでは12件中3.5とこちらは平均的な評価と言えます。

映画レビューサイトFilmarksでは635件のレビューで3.8と結構高い評価を得ています。

Netflixオリジナルということもあり評価件数は少なめですが、比較的高い評価になったのではないでしょうか。

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』のトリビア

『ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』のトリビア
出典:The Dirt (2019) - IMDb
  • 俳優たちは役作りのために、実際のメンバーと会って話を聞いたり、バンドのスタイルを研究しました。
  • ニッキー・シックス役のダグラス・ブースはベース未経験だったため、映画のために初めてベースを練習し、撮影時には本物のように演奏できるように上達しました。
  • トミー・リー役のマシン・ガン・ケリーの名で知られるコルソン・ベイカーは、役のためにドラムの特訓を受けました。
  • ヴィンス・ニール役のダニエル・ウェッバーは撮影前にボクシングのトレーニングを受けていた経験があったことで、映画の過激なシーンにも対応できました。
  • オリジナルのバンドメンバーがカメオ出演する予定でしたが、脚本の都合上、最終的には実現しませんでした。
  • ニッキー・シックスは1987年にヘロインの過剰摂取で一時心停止したことがありますが、救急隊員のアドレナリン注射のおかげで蘇生し、一命を取り留めています。この出来事について映画のシーンは忠実に再現されています。
  • 撮影中のライブシーンは本物のコンサートさながらに行われ、観客役にはエキストラだけでなく、実際のモトリー・クルーのファンも参加していました。
  • マシン・ガン・ケリーはトミー・リー役を演じるために激しく動いたため、撮影中に肋骨を負傷しています。
  • ミック・マーズの病気の設定もリアルで、実際に「強直性脊椎炎」という病気を抱えています。
  • 2015年に解散していたモトリー・クルーだが、映画のヒットを受けて2019年にツアー復活を発表しました。

まとめ

ザ・ダート: モトリー・クルー自伝』について色々まとめてみました。

モトリー・クルーの曲をあまり知らなくても映画としては楽しめるので非常に面白い作品ですが、テレビでは絶対に放送されないような内容です。

良くも悪くもそのままのストーリーを盛り込んでるんだなと思う一方で、1998年以降のことは描かれていないので、バンド結成からメンバーの脱退を経て再びオリジナルメンバーが揃うまでの話になります。

こちらはNetflixオリジナル映画ですので、Netflixでしか観られませんが、是非観て頂きたいです。

全く知識はない方でも楽しめますが、バンドの伝記映画だからと言って『ボヘミアン・ラプソディ』と同じような作品ではないので、まっさらな状態で観る事をお勧めします。

もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。

この記事を書いた人

映画や海外ドラマの魅力や面白さを伝えるべく、あらすじやおすすめしたいポイントなどをまとめたネタバレ有の評価・感想・レビューを行っています。 古き良き名作とアクション・SF系などおもしろいのが好きです。映画もドラマも。よろしくお願いします。

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