
フランス映画 コーラスのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビュー・トリビアなど徹底解説
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『コーラス(原題:Les Choristes、英題:The Chorus)』は2004年公開のフランス映画。クリストフ・バラティエが監督・脚本を務め、1944年のフランス映画「春の凱歌」を原案に制作した作品です。
あらすじ(ネタバレ込み)
■Introduction
1949年、失業中の音楽教師クレマン・マチューは、更生施設「池の底」と呼ばれる少年寄宿学校で監視役として働くことになる。施設は厳格な校長ロシャンによって運営され、生徒たちは規律を破ると厳しい罰を受けていた。少年たちの荒れた振る舞いに苦労するマチューだが、彼らの中に潜む純粋な心と才能を感じ取り、音楽で心を通わせようとする。
■Development
マチューは少年たちを集めて合唱団を結成し、音楽を通じて彼らの心を開かせようと試みる。当初は反発する生徒たちも次第にマチューの情熱に惹かれ、合唱に夢中になる。特に美しい歌声を持つ問題児ピエール・モランジュに目をかけ、彼の才能を伸ばそうと奮闘する。だが、校長ロシャンは音楽活動を「規律を乱すもの」として嫌い、マチューの取り組みに批判的だった。
■Twist
マチューの活動が成果を上げる中、施設に新たな問題が発生する。ある生徒のトラブルをきっかけにロシャンの怒りが爆発し、マチューは解雇を言い渡されてしまう。合唱団の解散を余儀なくされるが、マチューは最後まで少年たちに音楽の楽しさを伝えようとする。一方、モランジュの母が彼の才能を認め、音楽学校への進学を考えるようになる。
■Conclusion
マチューは施設を去るが、彼の存在は少年たちの心に深く刻まれていた。特にモランジュは、マチューの影響で音楽の道を歩む決意を固める。時は流れ、成長したモランジュが有名な指揮者となり、マチューへの感謝を胸に秘め続けていることが明かされる。音楽が持つ癒しと希望の力を描き出した物語は、静かに幕を閉じる。
2011年全世界年間興行収入ランキングTOP50
2011年日本の洋画年間興行収入ランキングTOP10
No. | 作品名 | 興行収入(億円) |
---|---|---|
1 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | 96.7 |
2 | パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 | 88.7 |
3 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | 68.6 |
4 | トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン | 42.5 |
5 | カーズ2 | 30.1 |
6 | ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島 | 26.9 |
7 | 塔の上のラプンツェル | 25.6 |
8 | 猿の惑星:創世記(ジェネシス) | 24.2 |
9 | ブラック・スワン | 23.9 |
10 | トロン:レガシー | 21.2 |
2011年の話題作
年間興行収入ランキングに入らなくとも名作はたくさんあります。 特に2011年は東日本大震災の影響もあって、公開が延期になったり中止となった作品もありました。世界に目を向けると例年に比べ、過去作の続編が最も多く27本の続編が公開されました。 IMDbは「Top 50 Movies of 2011」と題し、この年公開された映画をランキング化。1位には『ドライヴ』を選び、レーティングで最も評価が高かったのは『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で8.1/10の評価がつけられています。 ロッテントマトでは、第13回ゴールデン・トマト・アワードでは最優秀ワイドリリース賞が『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』、最優秀リミテッドリリース賞が『プロジェクト・ニム』となりました。ユーザー部門では『50/50 フィフティ・フィフティ』が受賞しています。『コーラス』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
クレマン・マチュー Clément Mathieu |
ジェラール・ジュニョ Gérard Jugnot |
ピエール・モランジュ(少年時代) Pierre Morhange |
ジャン=バティスト・モニエ Jean-Baptiste Maunier |
ピエール・モランジュ adult Morhange |
ジャック・ペラン Jacques Perrin |
ラシャン校長 Rachin |
フランソワ・ベルレアン François Berléand |
ヴィオレット・モランジュ Violette Morhange |
マリー・ビュネル Marie Bunel |
シャベール Chabert |
カド・メラッド Kad Merad |
ペピノ Pépinot |
マクサンス・ペラン Maxence Perrin |
マクサンス Maxence |
ジャン=ポール・ボネール Jean-Paul Bonnaire |
モンダン Mondain |
グレゴリー・ガティニョル Grégory Gatignol |
伯爵夫人 La Comtesse |
キャロル・ヴェイス Carole Weiss |
作品情報
原題 Original Title |
原題:Les Choristes 英題:The Chorus |
監督 Directed by |
クリストフ・バラティエ Christophe Barratier |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) |
クリストフ・バラティエ Christophe Barratier フィリップ・ロペス=キュルヴァル Philippe Lopes-Curval |
原作 Writing Credits (Based on) |
春の凱歌 A Cage of Nightingales |
音楽 Music |
ブリュノ・クーレ Bruno Coulais |
撮影 Cinematography |
カルロ・ヴァリーニ Carlo Varini ジャン=ジャック・ブーオン Jean-Jacques Bouhon ドミニク・ジェンティール Dominique Gentil |
編集 Edited by |
イヴ・デシャン Yves Deschamps |
製作 Produced by |
ジャック・ペラン Jacques Perrin アーサー・コーン Arthur Cohn ニコラ・モヴェルネ Nicolas Mauvernay |
製作会社 Production Company |
Vega Film Banque Populaire Images 4 CP Medien AG Canal+ Centre National de la Cinématographie (CNC) Dan Valley Film AG France 2 Cinéma Galatée Films Novo Arturo Films Pathé Renn Productions Procirep |
配給 Distributed by |
仏:パテ 日:日本ヘラルド映画 |
公開 | 仏:2004/3/17 日:2015/4/9 |
上映時間 | 96分 |
興行収入(世界) | 約8358万ドル |
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『コーラス』の見どころ
天使のような歌声の問題児

主人公マチューは学校の一番の問題児モランジュの声の才能を見出します。
彼の優しさと透明感の溢れる歌声には鳥肌が立ってしまいます。
マチューが才能を見出すシーン、そしてソロで歌うシーンはおすすめです。
クリストフ監督とおじのジャック・ぺラン

クリストフ・バラティエ監督は、本作で初監督をつとめ、外国語映画賞でノミネートされています。
本国フランスでは2004年の興行収入成績第1位を記録し、第10回リュミエール賞を受賞している感動の大ヒット作です。
クリストフ・バラティエの叔父にあたるジャック・ぺランはフランスを代表する名優で、本作ではピエールを演じながら自らプロデューサーも務めました。
ミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」にも出演し、知識と経験の豊富な彼は甥である監督に様々なアドバイスをしていたようです。
また少年時代のピエールを演じたジャン=バティスト・モニエは、もともと「サン・マルク少年少女合唱団」のソリストで、3000人の中から選ばれ今作で映画デビューとなりました。
日本にホームステイしていた経験もあり、「コーラス」公開時には来日も果たしています。
ぺピノとピエールの再会シーン
50年後すっかりおじいちゃんになった2人は再会します。
ぺピノがクレマン先生の形見で、当時つけていた日記を見せるシーンはとっても感動します。
心が温かくなる映画

孤児や問題児として寄宿舎に入れられ、心を閉ざしてしまった子供たち。
厳しい校則や大人の都合に縛られながらも、彼らが音楽とクレマン先生に出会うことで、心を豊かにし成長していく姿に心がジーンとします。
春の凱歌

原作となった「春の凱歌」は、1944年公開のフランス映画。
ジャン・ドレヴィルが監督を務め、ノエル・ノエルが主演・脚本という作品ですが、「コーラス」はこの映画のリメイクに近いような形になっています。
『コーラス』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は68%もの前向きなレビューで、ほとんどの人がそれを前向きにレビューしていることを示し、「この控えめな心温まる人は予想通り、感情を無理せずに高揚することができる」と要約しています。
Metacriticでは32件のレビューに基づくこのフィルムの平均スコアは100点中56点とこちらは割と平均的。
全体的な評価としては良い、悪いの混合したレビューが目立ったようです。
日本での評価
映画.comでの評価は19件中4.0とかなりの高評価。
映画レビューサイトFilmarksでは825件のレビューで4.0と、こちらも非常に高評価になっています。
タイトルがシンプル過ぎてなかなか印象に残らないので、観るまでにこの作品を見つけるまでの敷居がちょっと高めなのが勿体ないかなという印象です。
一度観たら感動間違いなしというのがこの評価に現れてるのではないでしょうか。
『コーラス』のトリビア

・俳優、共同プロデューサーのジェラール・ジュニョは、映画の資金調達を支援するためにパリのアパートを抵当に入れました。賭けは報われ、彼は俳優兼共同プロデューサーとして「LesChoristes」のために500万ユーロ以上を稼ぐことになりました。
・ジェラール・ジュニョは2004年に、ジャン・レノとジェラール・ドパルデューを抜いて、最も高給のフランス人俳優の称号を獲得しました。
・ピエール・モランジュの役割のために、映画製作者は実際の少年合唱団のソリストを雇うことを選びました。
・今作が公開された後、ジャン=バティスト・モニエは、天使の顔として見られなくなるように音楽の種類を変更しました。
・映画は夏の真っ只中に撮影されたもので、冬(1月)のシーンであるため、キャストが冬服を着るのは困難だったそうです。
・映画の直後、ジャン=バティスト・モニエは、指揮者ニコラス・ポルトとのトラブルのため、レ・プティ・シャントゥール・ド・サンマルクを辞めました。
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まとめ
「コーラス」について色々まとめてみました。
原題の「Les Choristes」はフランス語で「聖歌隊」を意味しており、アメリカでは「The Chorus」というタイトルで公開され、邦題もこれを引き継ぎ「コーラス」とつけられました。
タイトルの通り、子どもたちの美しいコーラスが完全な見どころです。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンやここに書いていない好きなシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。
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2011年日本の洋画年間興行収入ランキングTOP10
No. | 作品名 | 興行収入(億円) |
---|---|---|
1 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | 96.7 |
2 | パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 | 88.7 |
3 | ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 | 68.6 |
4 | トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン | 42.5 |
5 | カーズ2 | 30.1 |
6 | ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島 | 26.9 |
7 | 塔の上のラプンツェル | 25.6 |
8 | 猿の惑星:創世記(ジェネシス) | 24.2 |
9 | ブラック・スワン | 23.9 |
10 | トロン:レガシー | 21.2 |