
【映画】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説
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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(原題:Rogue One: A Star Wars Story)』は、2016年公開のスペースオペラ映画。
『スター・ウォーズ』アンソロジー・シリーズの第1作目であり、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)の前日譚にあたる作品です。
あらすじ(ネタバレ込み)
起:帝国への反抗の始まり
銀河帝国が「デス・スター」という恐るべき兵器を建造している時代。設計者である科学者ゲイレン・アーソは、帝国に強制的に協力させられ、家族と引き裂かれる。娘のジン・アーソは隠れながら成長し、反乱軍と関わるようになる。
承:極秘情報と危険な任務
反乱軍は、ゲイレンが密かにデス・スターに弱点を組み込んだことを知る。ジンは父からのメッセージを受け取り、設計図を盗むための作戦を立てる。元帝国パイロットのボーディー・ルック、戦士チアルート・イムウェ、傭兵ベイズ・マルバスらが加わり、チーム「ローグ・ワン」が結成される。
転:スカリフでの決死の戦い
デス・スターの設計図が保管されている惑星スカリフへ侵入する「ローグ・ワン」チーム。激しい戦闘の末、ジンとキャシアン・アンドーは帝国の防衛網を突破し、設計図のデータを確保する。しかし、帝国軍の反撃は激しく、仲間たちは次々と命を落としていく。
結:希望をつなぐ者たち
ジンとキャシアンは設計図を反乱軍へ送信することに成功するが、デス・スターの攻撃によりスカリフは壊滅し、彼らも運命を共にする。データはレイア・オーガナの元へと届き、彼女は「これは希望です」と告げる。これが新たな戦いへとつながる重要な一歩となる。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ジン・アーソ Jyn Erso |
フェリシティ・ジョーンズ Felicity Jones |
キャシアン・アンドー Cassian Andor |
ディエゴ・ルナ Diego Luna |
K-2SO K-2SO |
アラン・テュディック Alan Tudyk |
チアルート・イムウェ Chirrut Îmwe |
ドニー・イェン Donnie Yen |
ベイズ・マルバス Baze Malbus |
チアン・ウェン Jiang Wen |
オーソン・クレニック Orson Krennic |
ベン・メンデルソーン Ben Mendelsohn |
ターキン総督 Tarkin |
ガイ・ヘンリー(声) Guy Henry (Voice) |
ソウ・ゲレラ Saw Gerrera |
フォレスト・ウィテカー Forest Whitaker |
ボーディー・ルック Bodhi Rook |
リズ・アーメッド Riz Ahmed |
ゲイレン・アーソ Galen Erso |
マッツ・ミケルセン Mads Mikkelsen |
ベイル・オーガナ Bail Organa |
ジミー・スミッツ Jimmy Smits |
ドレイヴン将軍 Davits Draven |
アリステア・ペトリー Alistair Petrie |
モン・モスマ Mon Mothma |
ジュヌヴィエーヴ・オライリー Genevieve O'Reilly |
C-3PO C-3PO |
アンソニー・ダニエルズ Anthony Daniels |
作品情報
原題 Original Title |
Rogue One: A Star Wars Story |
---|---|
監督 Directed by |
ギャレス・エドワーズ Gareth Edwards |
脚本 Screenplay by |
クリス・ワイツ Chris Weitz トニー・ギルロイ Tony Gilroy |
原案 Story by |
ジョン・ノール John Knoll ゲイリー・ウィッタ Gary Whitta |
原作 Based on |
ジョージ・ルーカス George Lucas ※キャラクター創造 |
音楽 Music |
マイケル・ジアッチーノ Michael Giacchino ジョン・ウィリアムズ John Williams |
撮影 Cinematography |
グリーグ・フレイザー Greig Fraser |
編集 Edited by |
ジョン・ギルロイ John Gilroy ジャベス・オルセン Jabez Olssen コリン・グーディー Colin Goudie |
製作 Produced by |
キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy アリソン・シアマー Allison Shearmur サイモン・エマニュエル Simon Emanuel |
製作会社 Production Company |
ルーカスフィルム |
配給 Distributed by |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 | 2016/12/16 |
上映時間 | 133分 |
興行収入(世界) | 約10億5,605万ドル |
興行収入(日本) | 46.3億円 |
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の見どころ
ダースベイダーが最強

前シリーズではあまりセリフもないし少ししか登場しないイメージだったダースベイダーですが、本作が描かれるのは彼のまさに権力の最高潮期。
暗闇の中で真紅のライトセーバーが光り、次々と反乱軍の兵士をなぎ倒していく姿は、まさに圧巻。彼の圧倒的な力を存分に見せつけるこのシーンは、シリーズのファンにとって忘れられない名場面となりました。
声はなんと前シリーズ当時と同じジェームズ・アール・ジョーンズが担当。
余談ですが、2024年に亡くなったジェームズ・アール・ジョーンズは2022年のテレビドラマ『オビ=ワン・ケノービ』をもってダース・ベイダーの声を引退。その際、人工知能が自身の声を再現する同意書に署名しています。
またダース・ベイダーのスーツは『スター・ウォーズ』の作品ごとに微妙に異なりますが、本作では『帝国の逆襲』のデザインを参考に再現されています。
旧作に劣らないアクションシーン

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はスピンオフ作品でありながら、シリーズの本編に匹敵するスリリングなアクションが満載です。
『スター・ウォーズ』といえば、壮大な宇宙戦闘とライトセーバーによる白熱の戦いが欠かせませんが、本作ではそれに加えて、地上戦の迫力も大きな魅力のひとつとなっています。
物語のクライマックスとなる惑星スカリフでの戦いは、反乱軍と帝国軍が激突する大規模な戦闘シーンが展開され、XウイングやUウイングが繰り広げる空中戦はシリーズ屈指の迫力を誇ります。特に、ハンマーヘッド・コルベットを使った戦術は、従来の『スター・ウォーズ』にはなかった戦略的な戦闘の見せ場として注目に値します。
また、これまでのシリーズではライトセーバーを持つジェダイが中心となる戦闘が多かった中で、本作ではフォースの力に頼らず、通常の兵士や戦士たちが命を懸けて戦う姿が描かれ、リアルで緊張感のあるアクションが際立っています。
ローグワンチームの反乱軍の活躍

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の魅力のひとつは、個性的なメンバーが集結したローグ・ワンチームの活躍です。本作の主人公ジン・アーソを中心に、彼女の仲間となる反乱軍の7人は、それぞれ異なる背景や能力を持ち、物語の進行とともに彼らの魅力が深まっていきます。
リーダー格のキャシアン・アンドーは冷静沈着なスパイであり、反乱軍のためなら非情な決断も下す一方で、ジンとの関わりを通して次第に人間味を見せるようになります。元帝国のドロイドであるK-2SOは、毒舌ながらもユーモアを忘れないキャラクターで、彼の皮肉交じりのセリフが重厚なストーリーに絶妙なバランスをもたらしています。盲目の僧侶チアルート・イムウェは、フォースを信じる戦士として驚異的な身体能力を発揮し、その相棒であるベイズ・マルバスは無骨ながらも仲間を守る頼れる存在として活躍します。さらに、元帝国軍パイロットのボーディー・ルックは情報を伝えるという重要な役割を担いながら、戦うことを選んだ男の葛藤と成長を見せます。
彼らが繰り広げる戦闘シーンは、それぞれの特性が活かされた魅力的なものばかりです。例えば、チアルートの盲目でありながらもフォースの導きによって正確に敵を倒していくアクションや、K-2SOがドロイドならではの圧倒的なパワーで敵をなぎ倒すシーンなど、個々の強みが戦闘スタイルに反映されています。また、ベイズとチアルートのコンビネーションや、K-2SOのドライなジョークが散りばめられたやり取りなど、シリアスな物語の中にもキャラクター同士の魅力的な絡みが随所に見られます。
ローグ・ワンのメンバーは、ただの脇役ではなく、それぞれが物語の重要な要素を担いながら、最後まで己の信念を貫き通します。彼らの生き様とその勇敢な戦いは、観る者の心を揺さぶり、戦争のリアルさとドラマを際立たせています。こうした個性豊かなキャラクターたちの活躍が、『ローグ・ワン』を単なるスピンオフではなく、シリーズ屈指の名作へと押し上げているのです。
不朽の名曲と新楽曲

スピンオフならではの、スターウォーズファンに愛され続ける劇中曲のアレンジが楽しめるのもこの映画の魅力です。
前シリーズを担当してきたロビン・ウィリアムズの音楽ではありませんが、『レミーのおいしいレストラン』、『カールじいさんの空飛ぶ家』で音楽賞を受賞しているマイケル・ジアッチーノのファン思いな楽曲が魅力的です。
レイアの登場

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の終盤、多くのファンが最も興奮した瞬間のひとつが、レイア姫の登場です。本作は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』へと直接つながる物語であり、そのラストシーンこそがまさに新たなる希望の始まりを象徴するものとなっています。
クライマックスでは、反乱軍が決死の覚悟で帝国からデス・スターの設計図を奪い、それを受け取る者の姿が描かれます。その人物こそ、若きレイア・オーガナ。彼女は設計図を受け取り、「これこそ希望です。」という言葉を残します。この短いセリフには、これまでの戦いの意義、そして続く物語への期待が凝縮されており、ファンの胸を熱くさせました。
レイア姫は『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』での登場シーンでも、帝国軍に追われながらR2-D2にメッセージを託す重要な役割を果たしていましたが、本作ではその直前の出来事が描かれたことで、まるでシームレスに物語が繋がる感覚を味わうことができます。また、キャリー・フィッシャーの若かりし頃の姿をCG技術によって再現したことも大きな話題となりました。当時の技術でここまでの再現ができたことは驚異的であり、レイア姫の存在感を見事にスクリーンに甦らせています。
このシーンの登場によって、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は単なるスピンオフではなく、正史の物語の一部としてしっかりと組み込まれることとなり、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を再び見返したくなる衝動に駆られるファンも多かったのではないでしょうか。
スター・ウォーズの壮大な世界観と物語のつながりをより強く感じさせる、このラストシーンは、本作の最大の見どころのひとつとして語り継がれること間違いなしです。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、今のところ461件のレビューに基づいてこの映画の支持率は84%、平均評価は7.5/10と高評価。
「ローグ・ワンはスター・ウォーズの神話を深く掘り下げながら、物語と美学の新たな地平を切り開き、フランチャイズの明るいブロックバスターの未来を示唆している」となっています。
他にもウェブサイト「Metacritic」には51件のレビューがあり、加重平均値は65/100。60点台は同サイトにとっては高めな方かと。
CinemaScoreによる観客の投票では、A+からFのスケールで平均「A」の評価が与えられています。
日本での評価
映画.comでの評価は659件中3.9と高めな評価。
映画レビューサイトFilmarksでは15,275件のレビューで4.1と、こちらは4超えで高評価と言えると思います。
ページ内で自動生成されている「みんなの反応」では、「新キャラクターが魅力的で、好きな世界観を見れた」、「ダースベイダーの恐ろしさが伝わってくる」、「キャラクターそれぞれのドラマを感じさせる性格付けが良かった」、「シリーズ最高傑作で、EP4との繋がりが感動的」といいコメントばかりとなっています。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のトリビア
- 「ローグ・ワン(Rogue One)」という名前は、反乱軍のコールサインとして劇中に登場しますが、監督のギャレス・エドワーズは「この映画自体が『スター・ウォーズ』シリーズの中で“はぐれ者”のような作品だから」とも説明しています。
- 故ピーター・カッシングが演じたグランド・モフ・ターキンと、若きレイア姫はCGを駆使して再現されました。ターキン役の俳優ガイ・ヘンリーはモーションキャプチャーを使用して演技を行いました。
- ダース・ベイダーの城(ムスタファーにある城)は、元々『帝国の逆襲』のコンセプトアートとしてラルフ・マクォーリーが描いたデザインがベースになっています。
- 設計図の3Dモデルには、『新たなる希望』のデス・スターのシーンで登場した古いCGデザインが取り入れられています。
- ギャレス・エドワーズ監督自身が反乱軍の兵士として登場し、レイア姫にデス・スターの設計図を渡すシーンに出演しています。
- 『新たなる希望』の未使用フィルムを使用して、Xウィングのパイロットたちが再登場。レッド・リーダーやゴールド・リーダーのシーンは、新たに撮影されたものではなく、当時の映像を再編集して組み込まれました。
- K-2SOのキャラクターデザインは、旧三部作のインペリアル・ドロイドを基にしており、アラン・テュディックがモーションキャプチャーで演じました。
- 反乱軍の基地「ヤヴィン4」の撮影には、実際に『新たなる希望』と同じロケ地(グアテマラのティカル遺跡)が使用されました。
- デス・スターの攻撃で都市が壊滅するシーンでは、津波や地震のようなリアルな災害の要素が取り入れられ、単なる爆発ではなく大規模な破壊の恐ろしさを表現しています。
- XウィングとTIEファイターの戦闘は、1977年の『新たなる希望』の空中戦シーンを意識して撮影され、当時の技術を現代のVFXでアップグレードしています。
- もともとの脚本では、ジン・アーソとキャシアン・アンドーが生き延びる展開も考えられていましたが、「帝国の情報を盗むミッションで生還するのは不自然」と判断され、最終的に全員が命を落とす結末に変更されました。
- デス・トルーパー(黒い装甲の精鋭部隊)は、本作で新たにデザインされたキャラクターであり、従来のストームトルーパーよりも訓練されたエリート部隊として描かれています。
- 『ローグ・ワン』ではジェダイがほぼ登場せず、チアルート・イムウェのみがフォースを信仰するキャラクターとして描かれました。これは「ジェダイがいない状態での反乱軍の戦いを描く」という制作側の意図によるものだそう。
- 盲目の戦士チアルート・イムウェの戦闘スタイルは、日本の伝説的な剣士・座頭市を参考にしています。演じたドニー・イェン自身も武術のプロであり、多くのアクションを自らこなしています。
- 監督のギャレス・エドワーズは公開前にジョージ・ルーカスへ映画を見せたところ、「気に入った」との評価をもらい、大変感激したと語っています。
まとめ
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、について色々まとめてみました。
前後の作品を観たことがある人は何度でも見て楽しめますし、初めて観た人でも十分楽しめる作品だと思います。ストーリーは至ってシンプルなので入りやすく、ダースベイダーの恐ろしさも作品のおもしろさに繋がるので他のシリーズも観たくなると思います。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、ディズニープラスであれば無料で視聴可能、U-NEXTやAmazonプライムビデオならレンタルであれば視聴可能。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。