
【映画】赤ずきんのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説
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『赤ずきん(原題:Red Riding Hood)』は、2011年公開のホラー映画。
有名童話を基にアマンダ・サイフリッド主演でレオナルド・ディカプリオが率いるアッピアン・ウェイ・プロダクションズが製作した作品です。
あらすじ(ネタバレ込み)
起:森に潜む恐怖
中世のとある村。美しい少女 ヴァレリー(アマンダ・サイフリッド) は、幼なじみの木こり ピーター と恋に落ちていた。しかし、家族は裕福な鍛冶屋の ヘンリー との結婚を望んでいた。そんな中、村では 狼男(ウェアウルフ) の恐怖が広がり、村人は狼狩りを決行する。しかし、狼の犠牲になったのは ヴァレリーの姉 だった。
承:村に訪れた異端審問官
狼の襲撃を受けた村に、 狼狩りの専門家・ソロモン神父 がやってくる。彼は「狼は村の誰かが満月の夜に変身する」と警告する。その後、ヴァレリーは狼と 心の中で会話できる能力 を持っていることに気づく。村人は彼女を「狼の仲間」として疑い、彼女を処刑しようとするが、ピーターとヘンリーの助けで逃れる。
転:狼の正体
ヴァレリーは狼の正体を突き止めようとし、 祖母の家へと向かう。そこで彼女は衝撃的な事実を知る。 狼の正体は実の父親 だったのだ。彼は「お前も狼になれ」と誘うが、ヴァレリーは拒絶し、 父を殺す。ピーターも戦いに加わるが 狼の血に触れてしまう。
結:新たな狼の誕生
村に平和が戻るが、ヴァレリーは森で一人暮らすことを選ぶ。しかし、満月の夜になると ピーターが狼として戻ってくる ことが示唆される。ヴァレリーは彼を待ち続けるのだった。
『赤ずきん』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ヴァレリー Valerie |
アマンダ・サイフリッド Amanda Seyfried |
ヴァレリー(幼少期) young Valerie |
ミーガン・シャルパンティエ Megan Charpentier |
セザール(ヴァレリーの父親) Cesaire |
ビリー・バーク Billy Burke |
スゼット(ヴァレリーの母親) Suzette |
ヴァージニア・マドセン Virginia Madsen |
おばあちゃん(ヴァレリーの祖母でセザールの母親) Grandmother |
ジュリー・クリスティ Julie Christie |
ピーター(ヴァレリーの幼なじみで恋人) Peter |
シャイロ・フェルナンデス Shiloh Fernandez |
ピーター(幼少期) young Peter |
D・J・グリーンバーグ DJ Greenburg |
ヘンリー(ヴァレリーの婚約者) Henry Lazar |
マックス・アイアンズ Max Irons |
エイドリアン Adrien Lazar |
マイケル・シャンクス Michael Shanks |
ソロモン神父 Father Solomon |
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman |
オーガスト神父 Father Auguste |
ルーカス・ハース Lukas Haas |
作品情報
原題 Original Title |
Red Riding Hood |
---|---|
監督 Directed by |
キャサリン・ハードウィック Catherine Hardwicke |
脚本 Writing Credits (Written by) |
デヴィッド・レスリー・ジョンソン David Leslie Johnson |
原作 Writing Credits (Based on) |
赤ずきん (Little Red Riding Hood) by シャルル・ペロー Charles Perrault by グリム兄弟 Brothers Grimm |
音楽 Music |
アレックス・ヘッフェス Alex Heffes ブライアン・レイツェル Brian Reitzell |
撮影 Cinematography |
マンディ・ウォーカー Mandy Walker |
編集 Edited by |
ナンシー・リチャードソン Nancy Richardson ジュリア・ウォン Julia Wong |
製作 Produced by |
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio ジェニファー・デイヴィソン・キローラン Jennifer Davisson Killoran ジュリー・ヨーン Julie Yorn |
製作会社 Production Company |
アッピアン・ウェイ・プロダクションズ |
配給 Distributed by |
ワーナー・ブラザース |
公開 | 米:2011/3/11 日:2011/6/10 |
上映時間 | 100分 |
興行収入(世界) | 約8916万ドル |
『赤ずきん』の見どころ
ヴァレリー一家

ヴァレリーの家族は4人でしたが、序盤でヴァレリーの姉ルーシーはオオカミの犠牲に。
おばあちゃんはヴァレリーに赤い頭巾を作ってあげるのですが、童話を考えるとオオカミの正体はもしかして…と考えてしまいますがどうなのでしょうか。
オオカミに悩まされた村

舞台は森の端にあるダガーホーンという村で、オオカミに家畜を与える代わりに村人に手出しをしないという協定のもとでなんとか生活していましたが、ヴァレリーの姉ルーシーはオオカミの犠牲になってしまうことで、あらすじにあるように自警団が結成されるわけです。
製作にレオナルド・ディカプリオが参加

製作にはレオナルド・ディカプリオの名前がクレジットされていますが、これはレオナルド・ディカプリオが2001年に設立した映画制作会社「アッピアン・ウェイ・プロダクションズ」が製作したという意味です。
意外と知られていませんが、レオナルド・ディカプリオは俳優業だけではなく映画プロデューサーや脚本家としてもキャリアがあり、2004年にはアッピアン・ウェイ・プロダクションズで初めて製作した映画『アビエイター』が大ヒットしています。
しかも、『赤ずきん』の映画化を提案したのも、レオナルド・ディカプリオ本人。
監督がアマンダを説得していた

主演のアマンダ・サイフリッドは過去にディナーパーティーでシャイロ・フェルナンデスに会った際の印象が良くなかったようで、監督のキャサリン・ハードウィックがチャンスを与える様に説得していたようです。
キャサリン・ハードウィックはこの作品が決まった当初から主演はアマンダ・サイフリッドしかいないと豪語していたので、うまく話をつけたんでしょうね。
決してホラーではない

最初に書いた通りロマンスホラー映画に分類されていますが、ホラー要素は全くなく、ロマンス・サスペンス・ファンタジーの要素が強い映画です。
ゲイリー・オールドマンのような俳優がいることでうまく緩和されているのではないでしょうか。

そして監督が『トワイライト』シリーズのキャサリン・ハードウィックなので、ティーン向けと言ってもいいのかもしれません。
『赤ずきん』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、今のところ205のレビューがあり、批評家支持率は3.7/10と低め。
シャイロ・フェルナンデスに対する評価が高くない印象です。
他にもウェブサイト「Metacritic」には36件のレビューがあり、加重平均値は29/100とこれも低め。
TIME誌に至っては2011年のワースト映画10作品のうちのひとつにあげています。
海外での評価はおそらく最悪の部類に入るかもしれません。
日本での評価
映画.comでの評価は70件中2.9とこちらも平均的な評価。
映画レビューサイトFilmarksでは2,126件のレビューで3.1と、こちらも平均的な評価。とは言え3という評価は決していいとは言えません。
ジャンルが幅広く手をつけすぎった印象が強いのかもしれません。
『赤ずきん』のトリビア
- サラ・ブレイクリー=カートライトによる小説化は、完成した映画ではなく、撮影時の脚本に基づいています。
- 狼男の姿は、実写の特殊効果とCGを組み合わせて作成され、リアリティと幻想的な雰囲気を両立させています。
- 雪景色の美しいロケーションは主にカナダ・バンクーバー周辺で撮影され、幻想的な雰囲気を演出するためにCGで加工されることもありました。
- ヴァレリーの赤いフード付きマントは、童話の象徴的なアイテムでありながら、よりドラマチックなデザインが施されました。
- ウルフハンターのソロモン神父を演じたゲイリー・オールドマンは、狂信的なキャラクターに迫力を持たせるため、独自に役作りを行ったと言われています。
- ミステリー要素を強調するため、キャストたちは撮影中もオオカミの正体を完全には知らされず、実際の反応がリアルに映るように工夫されました。
- 主人公ヴァレリーがピーターとヘンリーの間で揺れ動く設定は、『トワイライト』のベラ、エドワード、ジェイコブの三角関係に影響を受けたとされています。
- 作中に登場するオルゴールの音楽が、物語のキーとなるキャラクターとオオカミの関係を暗示しているため、注意深く観ると真相に気づける仕掛けになっています。
- ピーターという名の登場人物は、1936年にセルゲイ・プロコフィエフが書いたロシアの音楽作品および児童向け物語「ピーターと狼」に登場します。
- 予告編によると、物語の舞台は1300年代とされており、映画自体には日付は示されていません。
まとめ
『赤ずきん』は、誰がオオカミかわからない展開が非常におもしろかったです。
ラストはしっかり辻褄も合うのでそこは納得しますが、考えさせられる流れでもあり、アマンダ・サイフリッドとゲイリー・オールドマンの存在感だけで持っている映画とも言えてしまいます。
でも割と何度も見られそうな作品で、駄作だとはまるで思いませんでした。
ご覧になった方の感想は「おもしろい」か「つまらない」の両極端かもしれません。