
【映画ロケ地聖地巡礼】スタンド・バイ・ミーのロケ地(撮影場所)の現在
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『スタンド・バイ・ミー(原題:Stand by Me)』は、1985年公開の青春ドラマ映画。
この作品の撮影が行われたロケ地の現在はどうなっているのか?聖地巡礼してみたいと思う方のために調査してみました。
あの名シーンはどこで撮影されたのか?そこへ行くには?近くにホテルは?治安は大丈夫?などなど調べてみましたので参考になればと思います。
あらすじ(ネタバレ込み)
起:少年たちの旅の始まり
1959年のアメリカ・オレゴン州の田舎町。12歳のゴーディー、クリス、テディ、バーンの4人の少年たちは、ある日「行方不明になっていた少年の遺体が森の奥にあるらしい」という噂を耳にする。発見すればヒーローになれると考えた彼らは、秘密の冒険として遺体を探しに行くことを決意する。
承:道中での試練と友情
彼らは線路沿いを歩きながら森を目指すが、道中でさまざまな困難に直面する。線路上で列車に追われて危うく命を落としそうになったり、沼に落ちてヒルに襲われたりと、予想以上の過酷な旅になる。しかし、そんな試練を乗り越える中で、彼らは互いの悩みや本音を打ち明け、より強い絆で結ばれていく。
ゴーディーは、兄の死によって家族から疎まれているという孤独を抱えていた。クリスは知的で正義感が強いが、家庭環境のせいで周囲から「悪ガキ」と見られていた。テディは父親に虐待されながらも、彼を英雄視していた。バーンは臆病でお調子者だったが、仲間と共にいることで勇気を出していく。
転:遺体の発見と決断
ついに4人は森の奥で、行方不明だった少年の遺体を発見する。しかし、その直後、不良グループのリーダー・エースたちが現れ、遺体を自分たちの手柄にしようとする。彼らは暴力で4人を脅すが、ゴーディーが銃を手に取り、勇敢に立ち向かうことで撃退に成功する。
しかし、少年たちは考えた末に、警察に通報することを決め、遺体を放置して町へと戻ることにする。冒険の目的は達成されたが、それ以上に、彼らの中で何かが変わり始めていた。
結:それぞれの道へ
町へ戻った4人は、いつもの日常へと戻る。しかし、彼らはこの旅を通じて成長し、以前とは少し違う自分になっていた。
物語の語り手であるゴーディーは、大人になってからこの出来事を振り返り、仲間たちがそれぞれ別々の道を歩んだことを語る。クリスは弁護士になったが、不運な事故で命を落としてしまう。テディとバーンも、それぞれ違う人生を歩んでいく。
最後にゴーディーは、当時の友情がかけがえのないものであったことを噛みしめながら、「あれほどの友人を持ったことは、あれ以来ない」と語る。そして、彼のパソコン画面には「友だちと過ごしたあの頃が人生で最も素晴らしい時だったと、後になって気づくことがある。でも、その時には気づかないんだ」という言葉が打ち込まれ、物語は幕を閉じる。
『スタンド・バイ・ミー』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
ゴーディ・ラチャンス Gordon "Gordie" Lachance (aged 12) |
ウィル・ウィートン Wil Wheaton |
ゴーディ(大人) Gordon "Gordie" Lachance (age 38) |
リチャード・ドレイファス Richard Dreyfuss |
クリス・チェンバーズ Christopher "Chris" Chambers |
リヴァー・フェニックス River Phoenix |
テディ・ドチャンプ Theodore "Teddy" Duchamp |
コリー・フェルドマン Corey Feldman |
バーン・テシオ Vernon "Vern" Tessio |
ジェリー・オコンネル Jerry O'Connell |
エース・メリル John "Ace" Merrill |
キーファー・サザーランド Kiefer Sutherland |
ビリー・テシオ William "Billy" Tessio |
ケイシー・シーマツコ Casey Siemaszko |
デニー・ラチャンス Dennis "Denny" Lachance |
ジョン・キューザック John Cusack |
チャーリー・ホーガン Charlie Hogan |
ゲイリー・ライリー Gary Riley |
アイボール・チェンバーズ Richard "Eyeball" Chambers |
ブラッドリー・グレッグ Bradley Gregg |
ビンス・デジャルダン Vince Desjardins |
ジェイソン・オリヴァー Jason Oliver |
ゴーディの父 Mr. Lachance |
マーシャル・ベル Marshall Bell |
ゴーディの母 Mrs. Lachance |
フランシス・リー・マッケイン Frances Lee McCain |
雑貨屋の主人 Mr. Quidacioluo |
ブルース・カービー Bruce Kirby |
マイロ・プレスマン Milo Pressman |
ウィリアム・ブロンダー William Bronder |
グランディ市長 Mayor Grundy |
スコット・ビーチ Scott Beach |
DJボブ・コーミア Bob Cormier |
マット・ウィリアムズ Matt Williams |
作品情報
原題 Original Title |
Stand by Me |
---|---|
監督 Directed by |
ロブ・ライナー Rob Reiner |
脚本 Writing Credits (Screenplay by) |
ブルース・A・エヴァンス Bruce A. Evans レイノルド・ギデオン Raynold Gideon |
原作 Writing Credits (Based on) |
スタンド・バイ・ミー (The Body) by スティーヴン・キング Stephen King |
音楽 Music |
ジャック・ニッチェ Jack Nitzsche |
撮影 Cinematography |
トーマス・デル・ルース Thomas Del Ruth |
編集 Edited by |
ロバート・レイトン Robert Leighton |
製作 Produced by |
ブルース・A・エヴァンス Bruce A. Evans レイノルド・ギデオン Raynold Gideon アンドリュー・シェインマン Andrew Scheinman |
製作会社 Production Company |
Act III Productions |
配給 Distributed by |
コロンビア ピクチャーズ |
公開 | 米:1986/8/22 日:1987/4/18 |
上映時間 | 89分 |
興行収入(世界) | 約5229万ドル |
『スタンド・バイ・ミー』の代表的なシーン
キャッスル・ロック

映画の舞台となっているキャッスル・ロックは存在しない地名で、スティーヴン・キングが創造したアメリカ合衆国メイン州に位置する架空の街。
実際に撮影された場所は主にオレゴン州のブラウンズビルで、『スタンド・バイ・ミー』のロケ地となったことで有名になり、過去にはロケ地巡りのツアーなんかもあったようですね。
キャッスル・ロックのロケ地
- ロケ地:オレゴン州のブラウンズビル
- ルート候補:成田→アメリカ・オレゴン州ブラウンズビル国際空港(直行便あり)
- 治安:農業が盛んな田舎町で、ロケ地として観光を推進しており、治安は良い。
ブラウンズビル自体、人口1,800人ほどの小さな町で、ポートランドから南へ約160キロメートルに位置し、車で5分ほどで町全体を一周できる規模です。
宿泊先を探すなら、車で約30~40分ほどの距離にあるユージーン市内にあるオレゴン大学周辺にホテルが多数あるようです。
少年4人の冒険が始まった場所

ある日、バーンは不良グループである兄たちの会話を盗み聞きしてしまい、3日前から行方不明になっているレイ・ブラワーという少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっていることを知ると、その話をゴーディたちに話します。
「死体を見つければ有名になる。英雄になれる」と言う動機から死体探しの旅に4人で出かけるわけですね。
冒険はここから始まります。

冒険の始まりを象徴するロケ地
- ロケ地:Jenkins Rd and Layng Rd, Cottage Grove, OR 97424
- ルート候補:成田→アメリカ・オレゴン州ユージーン空港(直行便あり)→バスでユージーンからコテージグルーブへコテージグルーブのCottage Grove Faith Centerから徒歩
- 治安:良いが、アクセスが悪いので、車をレンタルする方が移動しやすい。
鉄橋の上で列車にひかれそうになるシーン

『スタンド・バイ・ミー』と言えば、少年達が汽車から逃げるように橋を駆け抜けるシーンが有名です。この橋はカリフォルニア州北部にあり、さすがに今は柵がかかってるようです。
- ロケ地:Dusty CG Eagle Mountain Rd, Burney, CA 96013
- ルート候補:羽田→アメリカ・ローグ・バレー・インターナショナル=メッドフォード空港→フォール・リバー・ミルズ・エアポート・ミニ(国内線)→バス
- 治安:田舎町で人口が少ない
- 宿泊先:最も近くてキャンプ場になってしまうので、空港の近くでの宿泊が便利。
この住所みたいですが、近くには「ダスティ・キャンプグランド」があって歩いていくにはしんどい距離みたいですし、日本人がここを歩くのもなかなか勇気がいるかもしれません。
他にもあるシーンを象徴するロケ地

ゴーディが銃を暴発させるシーンや、冒険が終わったあとの橋のシーンなど、聖地巡礼巡りをするには非常におすすめなロケ地はまだありますので、1度は行ってみたいものです。
ほとんどはブラウンズビルで撮影されているようなので、車をレンタルして回るのもよさそうですね。
『スタンド・バイ・ミー』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)での評価は 64件のレビューに基づく92%もの前向きなレビューで8/10とかなりの高評価。
同ウェブサイトの批評家の総意は、「『スタンド・バイ・ミー』は、スティーブン・キングの声と成長の試練の両方を捉えた奇妙な傾向を持つ、賢明でノスタルジックな映画である」だとされています。
Metacriticでは20人の批評家に基づいて100点中75点の加重平均スコアを獲得しています。
CinemaScoreによる観客の投票では、この映画の平均評価はA+からFで「A」とこちらも高評価です。
日本での評価
映画.comも同様で255件中4.0と高評価。
映画レビューサイトFilmarksでは24,016件のレビューで4.0と、こちらもかなりの高評価の印象です。
『スタンド・バイ・ミー』のトリビア
- ロブ・ライナー監督がスティーブン・キングに試写を観せた後、キングが明らかに震えていて話していないことに気づくと、彼は部屋を出て、戻ってきて、この映画は今まで見たキングの作品の中で最高の映画化だとライナーに伝えたそう。一旦部屋を出てしまうほど感極まってしまったのでしょうか。
- キーファー・サザーランドはインタビューで、映画のロケ地のひとつでルネッサンス・フェアが開催され、出演者とスタッフが参加してクッキーを買ったと主張。しかし残念なことに、そのクッキーにはマリファナが混入されていたことが判明し、2時間後、撮影クルーは公園のどこかでハイになって泣いているジェリー・オコンネルを発見したそう。
- リバー・フェニックス、コーリー・フェルドマン、ウィル・ウィートン、ジェリー・オコンネルは、撮影中、宿泊していたホテルでいたずらをしていたそう。プールサイドの家具をすべてプールに投げ込んだり、ウィートンがロビーのビデオゲームを修理して無料で遊ばせたり、フェニックスが(他のメンバーにけしかけられて)知らず知らずのうちにキーファー・サザーランドの車を泥で覆ったりしていたそうですが、後にサザーランドが怖がりで緊張しているフェニックスに詰め寄って初めてそれが誰の車だったかが分かったそうです。
- コーリー・フェルドマンはいくつかのインタビューで、実際に家庭内で虐待を受けていた過去もあることから、これまで演じてきたキャラクターの中で、テディは当時の彼の性格や私生活に最も近いと述べています。
- 監督のロブ・ライナーは、ウィル・ウィートンを「ゴーディそのもの」と評し、彼の内向的で繊細な性格がキャラクターと完全に一致していたため、ほとんど演技ではなく「自分自身を演じていた」と語っています。
- リバー・フェニックスは役柄に深く入り込み、彼の名シーンである「教師に裏切られた話」の撮影後、感情が高ぶり涙が止まらなかったそうです。監督は彼のリアルな演技力に感動したと言われています。
- 列車橋のシーンでは実際に撮影用の列車が使われましたが、子役たちは事前に綿密な打ち合わせを受けていました。それでも逃げるシーンは危険だったため、役者のリアクションは本当に迫力のあるものになりました。
- 映画のタイトル『スタンド・バイ・ミー』は、ベン・E・キングの同名の楽曲から取られました。当初は原作のタイトルである『The Body』で公開される予定でしたが、プロデューサーが「ホラー映画と勘違いされる」と考え、変更されました。
- ゴーディがバーで盗んだ銃を撃ってしまうシーンは、原作にはない映画オリジナルの演出です。監督のロブ・ライナーが 「彼らの旅が危険と隣り合わせであることを強調したい」 という意図で追加しました。
- 主演の ウィル・ウィートン、リバー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル は撮影期間中、本当に親友のように仲良くなり、その友情は映画のリアルな雰囲気を生み出しました。しかし、リバー・フェニックスが1993年に急逝した際、ウィル・ウィートンは深いショックを受けたと語っています。
- 有名なパイの早食い競争大会でゲロの嵐になるシーンでは、もともと豚の血を混ぜたリアルな吐しゃ物を使う予定でしたが、俳優たちが拒否し、最終的にオートミールとブルーベリーシロップを混ぜたものに変更されました。
- ゴーディの亡くなった兄デニーを演じたのは、後に大スターとなる ジョン・キューザック でした。当時はまだ無名でしたが、彼の演技が印象的だったため、小さな役ながら映画全体の感情的な要素を強める存在となりました。
まとめ
スタンド・バイ・ミーのロケ地(撮影場所)巡りはカリフォルニアの奥の方なので、ある程度ルートや治安の知識がある人じゃないと行くのは難しそうにも思えますが、1度でも行けるものなら行ってみたい場所ばかりですね。
実際に行かれた方、もしこの記事を読んで頂けたら是非コメントをお待ちしています。今の治安状況や、もっと簡単に行ける方法などがありましたら随時更新していきたいです。