
【MCU映画】アベンジャーズ/エンドゲームのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説
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『アベンジャーズ/エンドゲーム(原題:Avengers: Endgame)』は、2019年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の22作目、2018年の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編で、サノスによるデシメーションのその後が描かれます。
あらすじ(ネタバレ込み)
起:敗北の傷跡
サノスによって全宇宙の生命の半分が消滅し、生き残ったアベンジャーズは絶望に包まれる。トニー・スタークは宇宙を漂流し、キャプテン・マーベルによって地球へ帰還。チームはサノスを発見し、インフィニティ・ストーンを破壊されていることを知る。怒りに駆られたソーはサノスの首をはねるが、全ては手遅れだった。
承:希望の光
5年後、世界は荒廃したままだったが、アントマンが量子世界から帰還し、時間を遡る可能性を示唆。アベンジャーズは希望を見出し、過去のストーンを集める「タイム泥棒作戦」を決行。チームは各時代に散り、ストーンを回収する。トニーとキャップは1970年に向かい、トニーは父ハワード・スタークと再会。ブラック・ウィドウはソウル・ストーンのために命を犠牲にする。
転:決戦の幕開け
ストーンを集めたアベンジャーズは新たなガントレットを作り、ハルクが指パッチンを実行し消えた人々を復活させる。しかし、2014年のサノスが未来を知り、現在に現れる。彼の軍勢がアベンジャーズ施設を攻撃し、壊滅状態に。キャプテン・アメリカ、ソー、アイアンマンがサノスと対決するが苦戦する。
結:最後の戦い
消えていたヒーローたちがポータルから続々と復活し、ワカンダ軍や魔術師たちと共に壮絶な決戦に挑む。サノスは再び宇宙を消し去ろうとするが、トニー・スタークがストーンを奪い「私はアイアンマン」と呟いて指を鳴らし、サノスの軍勢を消滅させる。しかし、その力に耐えられずトニーは命を落とす。世界は平和を取り戻し、キャプテン・アメリカは過去に戻り、愛するペギーと人生を共にすることを選び、年老いた姿で現代に帰還する。
アベンジャーズの時代は終わり、新たな未来へと物語は続いていく。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
トニー・スターク(アイアンマン) Tony Stark (Iron Man) |
ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey Jr. |
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America) |
クリス・エヴァンス Chris Evans |
ソー Thor |
クリス・ヘムズワース Chris Hemsworth |
ブルース・バナー(ハルク) Bruce Banner (Hulk) |
マーク・ラファロ Mark Ruffalo |
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow) |
スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson |
クリント・バートン (ホークアイ / ローニン) Clint Barton (Hawkeye / Ronin) |
ジェレミー・レナー Jeremy Renner |
ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン) James "Rhodey" Rhodes (War Machine) |
ドン・チードル Don Cheadle |
スコット・ラング(アントマン) Scott Lang (Ant-Man) |
ポール・ラッド Paul Rudd |
ホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ) Hope van Dyne (Wasp) |
エヴァンジェリン・リリー Evangeline Lilly |
キャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル) Carol Danvers (Captain Marvel) |
ブリー・ラーソン Brie Larson |
スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ) Dr. Stephen Strange |
ベネディクト・カンバーバッチ Benedict Cumberbatch |
ウォン Wong |
ベネディクト・ウォン Benedict Wong |
ピーター・パーカー(スパイダーマン) Peter Parker (Spider-Man) |
トム・ホランド Tom Holland |
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ) Wanda Maximoff (Scarlet Witch) |
エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen |
サム・ウィルソン(ファルコン) Sam Wilson (Falcon) |
アンソニー・マッキー Anthony Mackie |
バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー) Bucky Barnes (Winter Soldier) |
セバスチャン・スタン Sebastian Stan |
ペッパー・ポッツ(レスキュー) Pepper Potts (Rescue) |
グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow |
ヴァルキリー Valkyrie |
テッサ・トンプソン Tessa Thompson |
ティ・チャラ(ブラックパンサー) T'Challa (Black Panther) |
チャドウィック・ボーズマン Chadwick Boseman |
シュリ Shuri |
レティーシャ・ライト Letitia Wright |
オコエ Okoye |
ダナイ・グリラ Danai Gurira |
エムバク M'Baku |
ウィンストン・デューク Winston Duke |
ピーター・クイル(スター・ロード) Peter Quill (Star-Lord) |
クリス・プラット Chris Pratt |
ロケット Rocket |
ブラッドリー・クーパー Bradley Cooper |
ネビュラ Nebula |
カレン・ギラン Karen Gillan |
ガモーラ Gamora |
ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana |
ドラックス Drax the Destroyer |
デイヴ・バウティスタ Dave Bautista |
グルート Groot |
ヴィン・ディーゼル Vin Diesel |
マンティス Mantis |
ポム・クレメンティエフ Pom Klementieff |
ロキ Loki |
トム・ヒドルストン Tom Hiddleston |
ハッピー・ホーガン Happy Hogan |
ジョン・ファヴロー Jon Favreau |
ハーレー・キーナー Harley Keener |
タイ・シンプキンス Ty Simpkins |
フライデー(声) F.R.I.D.A.Y. (Voice) |
ケリー・コンドン Kerry Condon |
ハワード・スターク(トニーの父親) Howard Stark |
ジョン・スラッテリー John Slattery |
エドウィン・ジャーヴィス Edwin Jarvis |
ジェームズ・ダーシー James D'Arcy |
モーガン・スターク(幼少期) Morgan Stark |
レクシー・レイブ Lexi Rabe |
モーガン・スターク(本編未公開) Morgan Stark |
キャサリン・ラングフォード Katherine Langford |
マリア・ヒル Maria Hill |
コビー・スマルダーズ Cobie Smulders |
ニック・フューリー Nick Fury |
サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson |
エンシェント・ワン Ancient One |
ティルダ・スウィントン Tilda Swinton |
キャシー・ラング Cassie Lang |
エマ・ファーマン Emma Fuhrmann |
ジャネット・ヴァン・ダイン(初代ワスプ) Janet van Dyne |
ミシェル・ファイファー Michelle Pfeiffer |
ハンク・ピム(初代アントマン) Hank Pym |
マイケル・ダグラス Michael Douglas |
サディアス・ロス将軍 Thaddeus Ross |
ウィリアム・ハート William Hurt |
フリッガ(ソーの母親) Frigga |
レネ・ルッソ Rene Russo |
ジェーン・フォスター Jane Foster |
ナタリー・ポートマン Natalie Portman |
コーグ Korg |
タイカ・ワイティティ Taika Waititi |
クラグリン・オブフォンテリ Kraglin Obfonteri |
ショーン・ガン Sean Gunn |
ペギー・カーター Peggy Carter |
ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell |
メイ・パーカー(ピーターの叔母) May Parker |
マリサ・トメイ Marisa Tomei |
ネッド Ned |
ジェイコブ・バタロン Jacob Batalon |
ラモンダ(ティ・チャラとシュリの母親) Ramonda |
アンジェラ・バセット Angela Bassett |
ローラ・バートン(クリントの妻) Laura Barton |
リンダ・カーデリーニ Linda Cardellini |
ライラ・バートン(クリントの娘) Lila Barton |
アヴァ・ルッソ Ava Russo |
エボニー・マウ Ebony Maw |
トム・ヴォーン=ローラー Tom Vaughan-Lawlor |
コーヴァス・グレイヴ Corvus Glaive |
マイケル・ジェームズ・ショウ Michael James Shaw |
カル・オブシディアン Cull Obsidian |
テリー・ノタリー Terry Notary |
プロキシマ・ミッドナイト Proxima Midnight |
モニーク・ガンダートン Monique Ganderton |
アレクサンダー・ピアース Alexander Pierce |
ロバート・レッドフォード Robert Redford |
ジャスパー・シットウェル Jasper Sitwell |
マキシミリアーノ・ヘルナンデス Maximiliano Hernández |
ブロック・ラムロウ(クロスボーンズ) Brock Rumlow |
フランク・グリロ Frank Grillo |
ジャック・ロリンズ Jack Rollins |
カラン・マルヴェイ Callan Mulvey |
アキヒコ Akihiko |
真田広之 Hiroyuki Sanada |
レッド・スカル Red Skull (Stonekeeper) |
ロス・マーカンド Ross Marquand |
カー・ドライバー(カメオ出演) Car driver (Cameo) |
スタン・リー |
サノス Thanos |
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin |
作品情報
原題 Original Title |
Avengers: Endgame |
---|---|
監督 Directed by |
アンソニー・ルッソ Anthony Russo ジョー・ルッソ Joe Russo |
脚本 Screenplay by |
クリストファー・マルクス Christopher Markus スティーヴン・マクフィーリー Stephen McFeely |
原作 Based on |
Avengers by スタン・リー Stan Lee by ジャック・カービー Jack Kirby |
音楽 Music |
アラン・シルヴェストリ Alan Silvestri |
撮影 Cinematography |
トレント・オパロック Trent Opaloch |
編集 Edited by |
ジェフリー・フォード Jeffrey Ford マシュー・シュミット Matthew Schmidt |
製作 Produced by |
ケヴィン・ファイギ Kevin Feige |
製作会社 Production Company |
マーベル・スタジオ |
配給 Distributed by |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 | 2019/4/26 |
上映時間 | 181分 |
興行収入(世界) | 約27億9,780万ドル |
興行収入(日本) | 約61.3億円 |
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の見どころ
デシメーション(指パッチン)で生き残った人と消滅した人を整理

まずは前作『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』の最後にデシメーション(指パッチン)で生き残った人と消滅してしまった人をまずおさらいします。
- トニー・スターク(アイアンマン)
Tony Stark (Iron Man) - スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
Steve Rogers (Captain America) - ソー
Thor - ブルース・バナー(ハルク)
Bruce Banner (Hulk) - ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
Natasha Romanoff (Black Widow) - クリント・バートン (ホークアイ / ローニン)
Clint Barton (Hawkeye / Ronin) - ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン)
James "Rhodey" Rhodes (War Machine) - スコット・ラング(アントマン)
Scott Lang (Ant-Man) - キャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)
Carol Danvers (Captain Marvel) - ペッパー・ポッツ(レスキュー)
Pepper Potts (Rescue) - ヴァルキリー
Valkyrie - オコエ
Okoye - ロケット
Rocket - ネビュラ
Nebula - サノス
Thanos
偶然にも初期アベンジャーズのメンバーが全員残り、他にも『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』の時点では不明だった、ホークアイ、アントマン、キャプテン・マーベル、さらにペッパー、そして前作でサノスの襲来から逃げきれていたヴァルキリーが生き残っていました。
- スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)
Dr. Stephen Strange - ピーター・パーカー(スパイダーマン)
Peter Parker (Spider-Man) - ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)
Wanda Maximoff (Scarlet Witch) - サム・ウィルソン(ファルコン)
Sam Wilson (Falcon) - バッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)
Bucky Barnes (Winter Soldier) - ホープ・ヴァン・ダイン(ワスプ)
Hope van Dyne (Wasp) - ティ・チャラ(ブラックパンサー)
T'Challa (Black Panther) - シュリ
Shuri - ピーター・クイル(スター・ロード)
Peter Quill (Star-Lord) - ドラックス
Drax the Destroyer - グルート
Groot - マンティス
Mantis - マリア・ヒル
Maria Hill - ニック・フューリー
Nick Fury - ジャネット・ヴァン・ダイン(初代ワスプ)
Janet van Dyne - ハンク・ピム(初代アントマン)
Hank Pym - サディアス・ロス将軍
Thaddeus Ross - メイ・パーカー(ピーターの叔母)
May Parker - ネッド
Ned - ラモンダ(ティ・チャラとシュリの母親)
Ramonda - ローラ・バートン(クリントの妻)
Laura Barton - ライラ・バートン(クリントの娘)
Lila Barton
彼らを復活させる手掛かりを知るまでに5年もの月日が流れてしまいましたが、全てのきっかけとなったのがアントマンでした。残った人たちは喪失感の残る中でアベンジャーズとして活動するも、特に大きなことも起こらず、トニーはおそらくほとんど顔を出すこともなかったように思います。それでも後々の映画を観るとあらゆることを想定して準備している期間だったのかもしれません。
また初期のアベンジャーズのメンバーでありながら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場しなかったホークアイことクリント・バートンには多くの出演シーンがあり、冒頭から登場します。クリント、そしてスコットが全体を率いた様な構成に少なからずなっているようにも感じます。
登場した人しない人
登場人物は前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以上。そのため3時間2分の中に多くの場面がちりばめられ、事前に噂はされていたもののキャストとして公表されずに登場した人物ではナタリー・ポートマンが一番のサプライズだったと思います。実際には声のみ差し替えて『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の未公開映像を使用しているようですね。また同一のシーンで登場したフリッガ役のレネ・ルッソも事前に公表はされていなかったと思います。
また今作の中で特例に近いものとしては、海外ドラマ『エージェント・カーター』からエドウィン・ジャービス役のジェームズ・ダーシーも出演していました。これはドラマを観ていないと気づけないですね。
『エージェント・オブ・シールド』は参戦しなかったのは少し残念ですが、3時間2分にこれだけの出演者がいて、一切セリフのなかったキャラクターもいますので、これ以上は詰め込められないというのはよくわかります。
また登場しなかった人としては初期から貢献してきたヴィジョン役のポール・ベタニーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でマインド・ストーンを奪われ死んでしまい、本作には登場しませんでした。
タイム泥棒作戦

「タイム泥棒」と名付けられた作戦で、量子トンネルを使って過去へ戻り、ストーンを奪って帰ってくるという「過去を変えても現代に影響はない」という理論でストーンを持ち帰って現代で指パッチンをする作戦にでます。
これは時間軸の問題で、例え過去を変えても、過去の時系列が変わるだけで元の時代に戻ってきても変化がない、というものです。そのためタイムトラベルをしたアベンジャーズたちはストーンをイチから集め、現代に持って帰ってきます。

ほとんどのタイムトラベルものの映画では①のような流れになっているので、過去を変えると新たな時間軸(並行世界)が出来上がり、その延長線上の未来に戻るため未来も変わる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なんかはそうですよね。
ただ『アベンジャーズ/エンドゲーム』の場合は出発地点に戻るため、トニーはナックルガード型GPS装置『タイムスペースGPS』を開発し、過去を一時的に変えてしまってもその影響を受けない元の未来(元の現実)に戻れるようにしました。
量子世界における時間移動では、目的の時代へ行って元の場所に戻ってこれないという概念が少し複雑にさせていて、トニーが開発したGPSつきのもののおかげなのか、量子世界での時間移動における法則なのか、難しい話になるのでよくわかりませんが、こういった解釈でほぼ間違いないかと思います。
トニーは「EPRパラドックス、時を超えるはずが時が彼を超えた」と言って時空を超えるGPSを開発しました。「EPRパラドックス」とはアインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックスのことで、量子力学の量子もつれ状態が局所性を(ある意味で)破るので、相対性理論と両立しないのではないかというパラドックスのこと。
「時を超えるはずが時が彼を超えた」とは、テストで1週間前に遡ろうとしたスコット・ラングが、過去へ行けずにスコット・ラング自体に時間が生じてしまって、赤ん坊になったりおじいちゃんになったりしたわけですね。
最後に、タイム泥棒作戦にて「だれがいつの時代・場所へどのストーンを回収しに行ったのか」をまとめてみました。
2012年:ニューヨーク
トニー・スターク(アイアンマン)
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
ブルース・バナー(ハルク)
スコット・ラング(アントマン)
※2012年のトニーのスーツに電気ショックを与えたすきに奪おうとするも、ロキが先に奪い消えてしまったため回収失敗。
1970年:ニュージャージー州
トニー・スターク(アイアンマン)
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
※若き日のハンク・ピムやトニーの父親ハワード・スタークが働いていた“キャンプ・リーハイ”からピム粒子と共に回収成功
2012年:ニューヨーク
トニー・スターク(アイアンマン)
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
ブルース・バナー(ハルク)
スコット・ラング(アントマン)
※スティーブが過去の自身と闘う羽目になるが回収成功
2012年:ニューヨーク
トニー・スターク(アイアンマン)
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)
ブルース・バナー(ハルク)
スコット・ラング(アントマン)
※ブルースがエンシェント・ワンを説得し回収成功
(スマート・ハルクに進化していたブルース役のマーク・ラファロ。その影響もあり素の姿で登場していたのはこのシーンのみでした。)
2013年:アスガルド
ソー
ロケット
※吸収してしまったジェーン・フォスターから回収成功。ソーは破壊される前の“ムジョルニア”も入手する。
2014年:惑星モラグ
ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン)
ネビュラ
※本来はピーター・クイル(スター・ロード)が入手するはずだった場面で気絶させ回収成功。
2014年:惑星ヴォーミア
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)
クリント・バートン (ホークアイ)
※愛する者の犠牲が必要なことを知るとお互いに犠牲になろうとするが、最終的にナターシャが犠牲となり回収成功。
公開前の考察合戦でも、ここでナターシャが死ぬことは誰も予想できなかったと思います。驚きと喪失が一気にこのシーンで訪れました。
しかしラストにおいてソウルストーンをスティーブが返しに行った際にレッドスカルがいること、また返したのにナターシャが生き返らないこと、これらは一切触れられていません。
これはレッドスカルはソウルストーンが手に入れられた時点で番人の役目から解放されるため、おそらくスティーブと再会することはなかったという点、ソウルストーンは返却しても犠牲者は生き返らないという点があり、その辺りは視聴者に委ねる部分もあるように思います。
ビッグ3 VS サノス

ブルースがデシメーションによって消え去った者たちがこの世に舞い戻ったことをクリントとスコットが確認した直後。
2014年のネビュラと、現代(2023年という設定)のネビュラが意図せずに情報共有してしまったことで、2014年のサノスたちが現代に襲来してしまいます。
アベンジャーズ・コンパウンドがデシメーションの直後に突然襲撃されてしまったことで何が起きたのか理解できない状態だったアベンジャーズ。
しかし深く考えず、目の前にサノスがいる事実を受け止めて倒そうとします。
ただ圧倒的な劣勢に。これは『アベンジャーズ/インフォニティ・ウォー』では圧倒的な強さだったソーが堕落してしまったことが大きく影響していそうです。
トニーもスティーブも『アベンジャーズ/インフォニティ・ウォー』ではまるでかないませんでしたが、唯一ソーは倒せる可能性がある状態でした。トニーもマーク85にグレードアップしていて、マーク50の時より戦える状態でしたが、それでもサノスはまだまだ圧倒的。
もちろんソーのせいではありませんが、もしここでソーが現役バリバリだったら3人で倒せていたのではないか?そう思ってしまいます。
アベンジャーズ・アッセンブルからラスト8分

かつてキャプテン・アメリカが、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のラストにて「アベンジャーズ!…」と叫ぶシーンがあり、そこでは勿体ぶって「アッセンブル!」と言わずに終わりました。
今作ではサノス軍との最後の対決で、デシメーション(指パッチン)から復活を遂げたヒーローも集まり、いざサノス軍との最終決戦、というタイミングで遂に出たセリフ「アベンジャーズ・アッセンブル」。
ここからテーマソングが流れるシーンが何度観ても最高ですね。キャプテン・アメリカがボソッと「アッセンブル」と言った直後にソーが発狂するもの味がありますね。

Avengers: Endgame (2019) - IMDb
Avengers: Endgame (2019) - IMDb
Avengers: Endgame (2019) - IMDb
Avengers: Endgame (2019) - IMDb
トニーのスナップによってサノス軍を消滅させることに成功しますが、ここで『アベンジャーズ/インフォニティ・ウォー』でサノスがスナップした時のような映像が未公開シーンとして存在しており、ここでずっと謎だったキャサリン・ラングフォードが成長した娘のモーガン役で登場するというサプライズ。
このシーンは本編でカットされてしまったため、キャサリン・ラングフォードが本編に登場することがなかったのですが、個人的に本編に出演できなくてギャラどうなるんだろう?ってそっちの心配をしちゃいましたが結局多くを語らずにトニーは死んでしまいましたね。
「ラスト8分の全キャラクター総出演のシーンがある」というのは公開前の事前情報であかされてましたが、まさかトニーの葬儀だとは思いもしませんでした。そして最後はキャプテン・アメリカとペギー・カーターのシーンで幕を閉じます。
アベンジャーズメンバーの中ではトニー、キャプテン、ナターシャの最後は本当の最後なんだなと感慨深い印象を受けましたが、ソー、バナー、バートンはまたいつでもどこかで出演できそうな終わり方でした。
歴代1位、史上最高記録の興行収入を達成

『アベンジャーズ/エンドゲーム』は米国とカナダで8億5,840万ドル、その他の地域で19億4,100万ドルの興行収入を上げ、全世界で合計27億9,900万ドルの興行収入を記録。公開当時、『アバター』を抜き歴代1位の興行収入となりました。※現在は2位。
公開時のオープニング記録は12億ドルとこちらも史上最速。ほとんどの国で1位を獲得しました。
ただ日本では『名探偵コナン 紺青の拳』が並び、興行収入ではコナンが勝利したことに対し、「日本はどうなっているんだ?」「特殊すぎる」「なぜいつも一人で突っ走るんだ?」と海外でも話題となりました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、今のところ557件のレビューに基づいて94%の支持率を報告し、平均スコアは8.2/10と前作を上回る結果に。
「エキサイティングで、エンターテイメント性があり、感情に訴える『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、マーベルの壮大なインフィニティサーガに満足のいくフィナーレをもたらすためにあらゆることをしている」となっています。
他にもウェブサイト「Metacritic」には57人の批評家に基づいてこの映画に100点満点中78点とこちらも60点台が続いていた『アベンジャーズ』シリーズで初めて70点台となりました。
CinemaScoreによる観客の投票では、A+からFのスケールで平均「A+」の評価が与えられ、『アベンジャーズ』(2012)と『ブラックパンサー』(2018)に続いてこの評価を受けた3番目のマーベル映画となりました。
日本での評価
映画.comでの評価は884件中4.2と高評価。
映画レビューサイトFilmarksでは26,210件のレビューで4.5と、こちらはかなりの高評価となりました。
ページ内で自動生成されている「みんなの反応」では、「アベンジャーズの21作品の集大成で、制作者の愛が溢れる素晴らしい作品だった。」、「これからのMCU作品も楽しみで、長い間観てきて良かったと感じた。」、「ヒーロー映画ならぬヒューマン映画で、登場人物それぞれのこれからの人生を応援したくなる。」といいコメントばかりとなっています。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のトリビア
- キャストの感情を大切にするため、アイアンマンの犠牲シーンが最初に撮影されましたが、キャストには「結婚式」のシーンと伝えられていました。
- キャプテン・アメリカの「アッセンブル」は映画公開の数ヶ月前に追加撮影され、ルッソ兄弟によると「観客が最も盛り上がる瞬間」だったそう。
- トニー・スタークの「I am Iron Man」は撮影時は違うセリフでしたが、編集段階でこの名セリフに変更されました。
- スカーレット・ヨハンソンとジェレミー・レナーはリアルな感情を込めるため、涙ながらにヴォーミアのシーンを撮影しました。
- ポール・ラッドはロバート・ダウニー・Jr.の大ファンだそうで、撮影中にサインをもらったそうです。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』同様、ネタバレ防止としてマーク・ラファロは偽の脚本を渡され、トム・ホランドは自分のシーン以外のストーリーを教えてもらえませんでした。
- キャプテン・アメリカが「ハイル・ヒドラ」というシーンは2016年のコミック『シークレット・エンパイア』のオマージュで、ファンへのサプライズでした。
- グウィネス・パルトロウが実際にスーツを着て撮影しましたが、一部はCGで補完されました。これはロバート・ダウニー・Jr.も同様。
- タイムトラベル時のスーツは全員がモーションキャプチャースーツを着て撮影したため、実物が存在しません。
- トニーが父親と話す展開は、コミック『アイアンマン:アーマー・ウォーズ』が元ネタ。
- スティーブのカウンセリンググループに監督のジョー・ルッソが登場しています。
- エンドクレジットに『アベンジャーズ』のオリジナル俳優のサインを表示するというアイデアは、同じくキャストたちのフィナーレとなった『スター・トレックVI 未知の世界』(1991)から生まれました。
- ロバート・ダウニー・Jr.はセットのあちこちに自分のおやつを隠していました。彼がおやつを食べたり、共演者にそれを勧めたりするシーンはすべてアドリブでした。
- ドクター・ストレンジが指を1本立てるシーンはネディクト・カンバーバッチが考えた演出で、トニーに「これが唯一の勝利の道」と伝える意味が込められていました。
- タイム泥棒作戦は当初もっと長尺で過去のシーンをさらに多く探る計画がありましたが、映画の尺を考えて短縮されました。
- 最終決戦のシーンは忙しいスケジュールのため、キャストがほとんど揃っていない状態で撮影され、個別に撮影した映像を合成して作られました。
- タイムトラベルの視覚効果は学的に納得のいく描写にするため、NASAの実際の物理理論を応用しました。
- キャプテン・マーベルの活躍が抑えられたのは彼女が強すぎるため、出番を調整し、サノスとの戦いも短めになりました。
- ニック・フューリーにとってはいくつも出演しているMCU作品で唯一セリフがない映画となりました。
- キャプテン・アメリカの「ラストダンス」は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でのペギー・カーターのセリフが実現した瞬間でした。
まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』について色々まとめてみました。
個人的にも最高傑作だとは思うんですが、もう少し掘り下げて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から3部作構成にして欲しかったと思えてしまうほど濃い内容でした。
トニー・スタークにとってはアイアンマン誕生から死ぬまでの人生総括とも言えますし、ラストシーンはキャプテン・アメリカで締めくくるという2人にとって最高の終わり方かもしれません。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、ディズニープラスであれば無料で視聴可能、U-NEXTやAmazonプライムビデオならレンタルであれば視聴可能。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。