
【MCU映画】アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのあらすじ・キャスト・ネタバレ・感想・評価・レビューなどを徹底解説
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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(原題:Avengers: Age of Ultron)』は、2015年のアメリカのスーパーヒーロー映画。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の11作目、2012年の映画『アベンジャーズ』の続編。ストーリーとしては2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の延長上にあります。
あらすじ(ネタバレ込み)
起:新たな脅威の誕生
アベンジャーズは、残党組織ヒドラが所有するロキの杖を回収するため、東欧のソコヴィアに突入。ミッションは成功するが、杖のエネルギーを分析したトニー・スターク(アイアンマン)とブルース・バナー(ハルク)は、これを人工知能(AI)「ウルトロン」の開発に利用する。しかし、ウルトロンは暴走し、人類こそが地球の最大の脅威であると判断。アイアンマンのラボを襲撃し、インターネットを介して全世界に拡散、自らの軍団を作り始める。
承:仲間割れと新たな敵
ウルトロンはソコヴィアに戻り、超人的な能力を持つ双子、ワンダ(スカーレット・ウィッチ)とピエトロ(クイックシルバー)を仲間に引き入れる。ワンダの精神操作によって、アベンジャーズはそれぞれ過去のトラウマや恐怖に苦しめられる。混乱の中、ハルクが暴走し、アイアンマンが「ハルクバスター」を装着して対処するが、チームの結束は揺らいでいく。
転:ビジョンの誕生と最終決戦
ウルトロンは地球壊滅の計画として、ヴィブラニウムを使った巨大隕石兵器を作成し、人類を滅ぼそうとする。一方、アベンジャーズは奪われたロキの杖から、新たなAI「ビジョン」を誕生させる。彼はウルトロンとは異なり、平和を守る意志を持ち、ソーのムジョルニア(ハンマー)を持ち上げることで、仲間としての信頼を得る。
結:ソコヴィアの戦いとウルトロンの最期
ウルトロンの計画を阻止するため、アベンジャーズはソコヴィアで最後の戦いに挑む。市全体が空中に持ち上げられる中、チームは必死に市民を救出しながらウルトロン軍団と戦う。激闘の末、ビジョンがウルトロンの本体を破壊し、トニーとソーの協力で都市を爆破して落下を防ぐ。しかし、戦いの中でピエトロが命を落とす。
戦後、アベンジャーズは再編され、キャプテン・アメリカとブラック・ウィドウが新たなチームを率いることに。ウルトロンの脅威は去ったものの、遠く宇宙ではサノスがインフィニティ・ガントレットを手にし、新たな危機が迫っていた…。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』キャスト・作品情報

キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
トニー・スターク(アイアンマン) Tony Stark (Iron Man) |
ロバート・ダウニー・Jr Robert Downey Jr. |
スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ) Steve Rogers (Captain America) |
クリス・エヴァンス Chris Evans |
ソー Thor |
クリス・ヘムズワース Chris Hemsworth |
ブルース・バナー(ハルク) Bruce Banner (Hulk) |
マーク・ラファロ Mark Ruffalo |
ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ) Natasha Romanoff (Black Widow) |
スカーレット・ヨハンソン Scarlett Johansson |
クリント・バートン (ホークアイ) Clint Barton (Hawkeye / Ronin) |
ジェレミー・レナー Jeremy Renner |
ジェームズ・“ローディ”・ローズ(ウォーマシン) James "Rhodey" Rhodes (War Machine) |
ドン・チードル Don Cheadle |
ワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ) Wanda Maximoff (Scarlet Witch) |
エリザベス・オルセン Elizabeth Olsen |
ピエトロ・マキシモフ(クイックシルバー) Pietro Maximoff (Quicksilver) |
アーロン・テイラー=ジョンソン Aaron Taylor-Johnson |
J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス・声) J.A.R.V.I.S. (Voice) ヴィジョン Vision |
ポール・ベタニー Paul Bettany |
マリア・ヒル Maria Hill |
コビー・スマルダーズ Cobie Smulders |
サム・ウィルソン(ファルコン) Sam Wilson (Falcon) |
アンソニー・マッキー Anthony Mackie |
ペギー・カーター Peggy Carter |
ヘイリー・アトウェル Hayley Atwell |
ヘイムダル Heimdall |
イドリス・エルバ Idris Elba |
エリック・セルヴィグ Erik Selvig |
ステラン・スカルスガルド Stellan Skarsgård |
ウルトロン Ultron |
ジェームズ・スペイダー James Spader |
ニック・フューリー Nick Fury |
サミュエル・L・ジャクソン Samuel L. Jackson |
ヴォルフ・ガング・フォン・ストラッカー(バロン・ストラッカー) Wolfgang von Strucker |
トーマス・クレッチマン Thomas Kretschmann |
ドクター・リスト Dr. List |
ヘンリー・グッドマン Henry Goodman |
ローラ・バートン Laura Barton |
リンダ・カーデリーニ Linda Cardellini |
ヘレン・チョ Helen Cho |
キム・スヒョン Claudia Kim |
ユリシーズ・クロウ Ulysses Klaue |
アンディ・サーキス Andy Serkis |
マダム・B Madame B |
ジュリー・デルピー Julie Delpy |
キャメロン・クライン Cameron Klein |
アーロン・ヒムルスタイン Aaron Himelstein |
フライデー(声) F.R.I.D.A.Y. (Voice) |
ケリー・コンドン Kerry Condon |
サノス Thanos |
ジョシュ・ブローリン Josh Brolin |
作品情報
原題 Original Title |
Avengers: Age of Ultron |
---|---|
監督 Directed by |
ジョス・ウェドン Joss Whedon |
脚本 Screenplay by |
ジョス・ウェドン Joss Whedon |
原作 Based on |
Avengers by スタン・リー Stan Lee by ジャック・カービー Jack Kirby |
音楽 Music |
ダニー・エルフマン Danny Elfman ブライアン・タイラー Brian Tyler |
撮影 Cinematography |
ベン・デイヴィス Ben Davis |
編集 Edited by |
ジェフリー・フォード Jeffrey Ford リサ・ラセック Lisa Lassek |
製作 Produced by |
ケヴィン・ファイギ Kevin Feige |
製作会社 Production Company |
マーベル・スタジオ |
配給 Distributed by |
ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 | 米:2015/5/1 日:2015/7/4 |
上映時間 | 141分 |
興行収入(世界) | 約14億540万ドル |
興行収入(日本) | 約32.1億円 |
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の見どころ
トニー・スタークがカギ

2012年に公開された『アベンジャーズ』から3年後、またアベンジャーズが再結集されたストーリーのこの映画は、新しいメンバーやインフィニティ・ストーンなどこれからのアベンジャーズシリーズに大きく影響します。
特に2013年に公開された『アイアンマン3』で単独作品が終了したトニー・スタークがその後何を考えてきたのかも理解できる重要な作品です。
ウルトロン計画とは

ウルトロン計画とは、アイアン・レギオンと呼ばれるアイアンマン・アーマーを模した量産型ドローンに人工知能を埋め込んで地球の平和を守るというもの。
ワンダからアベンジャーズが全滅する悪夢を見せられたトニーは、「ウルトロン計画」の必要性を感じ、セプターのストーンを使って「ウルトロン」を作り出します。
そして、自分の意思を持った人工知能が「自分が思い描く平和」を実現させるため、体を持ち行動します。
「自分が思い描く平和」を実現させるための手段は、まずアベンジャーズを崩壊させる事。
ウルトロンとアベンジャーズとの戦いは多くの市民を巻き込んだものになり、とても激しいアクションシーンとなります。
ワンダとピエトロ

この映画で欠かせないのはワンダとピエトロ姉弟の2人です。
2人の姉弟愛や能力は素晴らしくとても強い力があります。
ワンダは敵を倒し、ピエトロは戦いに巻き込まれた市民を助けにまわり、個人的にとても好きなヒーローです。
ピエトロがホークアイと子供を守るため代わりに自分が銃弾を受け死んでしまうあのシーンは何回見ても心が痛みます。
苦しい時もずっと姉弟一緒に生きてきたワンダの気持ちを考えるととても辛く、自分が好きなヒーローだったために何も考えれなくなるほど衝撃的な展開でした。
ハルクバスター

ワンダにマインドコントロールされ暴走したハルクとアイアンマンが戦うシーンが見どころです。
身内での戦いは「アベンジャーズ」でハルクとソー、ハルクとナターシャがありましたが、それよりも激しい攻防戦です。
お互い強いため長い戦いになり、アイアンマンの新たなスーツ、通称「ハルクバスター」が登場するなど注目度の高いシーンです。
今後を左右する重要な作品

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は人工知能やAIがストーリーのもとになる今っぽい映画ですが、原作コミックでは1968年から登場していました。
映画ではトニーが生み出してしまったものですが、原作ではヘンリー・ピム(アントマン)によって作られています。
元々は人類の助けになるためにプログラムされていた人工知能のウルトロンは、その起動時に人類を助ける最も良い方法は絶滅させることだと考えるという部分では一緒ですが、MCUではアントマンはまだアベンジャーズに参加していなかったため、原作とは異なる設定になっています。
ストーリーとしてはこれまでのマーベル作品を観ていないと難しい部分もありますし、さらに今作を観ていないとその後の作品、特に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を観ても理解できない部分が多く、ついていけない、わからない、となりがちなので、実はかなり重要な作品なんです。
特に「ソコヴィア協定」という言葉は今作を観ないと意味が分からないかもしれません。
「アクションシーンを楽しみたい」方にはもちろん、その後のMCUを左右し兼ねない作品でもあるためかなり重要な作品です。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』レビュー・評価
海外での評価
映画とテレビのレビューアグリゲーターであるRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では、今のところ376件のレビューに基づき、評価は76%、平均スコアは6.8/10と前作を下回る結果に。
「活気にあふれ、目を見張るような『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、前作の扱いにくいキャストに数人の新メンバーと強力な敵を加えて再集結し、詰め込み過ぎではあるものの概ね満足できる続編となっている」となっています。
他にもウェブサイト「Metacritic」には49人の批評家に基づいて、この映画に100点満点中66点とこちらは前作と同じく60点台となりました。
CinemaScoreによる観客の投票では、A+からFのスケールで平均「A」の評価が与えられています。
海外では原作を知る人も多いため、どのようにつなぎ合わせながらオリジナリティを出すかなども見方のひとつになっているようです。
日本での評価
映画.comでの評価は507件中3.9とこちらも平均よりは高めな評価。
映画レビューサイトFilmarksでは13,148件のレビューで3.9と、こちらも平均的よりは高め評価。
どちらも前作『アベンジャーズ』と同じ評価になっていますが、入り組み過ぎた設定を受け入れられるかどうかで評価が2分する印象があり、今作からその後のMCU作品を観てる方と観ていない方で大きく分かれるきっかけにもなっているかと思います。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のトリビア

- スカーレット・ヨハンソンは撮影中に妊娠していたため、彼女のシーンの多くは、彼女が上映を開始する前に撮影の早い段階でスケジュールされていました。撮影の後半で彼女の妊娠を隠すのを助けるために、3つのスタントダブルが雇われており、彼らによると、すべてのスタント女性がスカーレット・ヨハンソンに非常に似ていたので、これは他の俳優の間で多くの混乱を引き起こしていたそうです。
- ジョス・ウェドンはウルトロン役のために、「非常に人間的でユーモラスでありながら、不気味に落ち着いて説得力のある催眠術のような声」としてジェームズ・スペイダーをしかいないと思っていたそうです。
- ウルトロンは高身長だったため、ジェームズ・スペイダーは太いワイヤーで作られたアンテナのような仕掛けを身に付けなければなりませんでした。これは、彼とシーンを共有したキャストメンバーが彼の目がどこにあるかについての基準点を持つようにするために行われましたが、上を見ながら演技をしなければいけないためキャストも苦労したようです。
- 2012年の時点でサノスは次の悪役と見なされていましたが、ジョス・ウェドンはウルトロンを支持して彼に反対することを決定しました。
- クイックシルバー役のアーロン・テイラー=ジョンソンは、通常は体を整えているランナーを描写するには強すぎるように見えたため、体重(特に筋肉)を減らすように求められたそうです。元々マーベルの契約の激しさ、時間の制約、そしてそれがそのような大規模なキャストになるという事実を懸念していたため、ジョス・ウェドンはクイックシルバーの役割を受け入れるよう説得するのに1年かかったとしています。
- 映画におけるクイックシルバーの役割は、MCUでの彼の位置について幅広い議論を引き起こしました。これは20世紀フォックス「X-MEN」のキャラクターでもあり、20世紀フォックスが権利を持っているためです。マーベルスタジオと20世紀フォックスはそのような問題の解決策を発表し、今作のみに登場しました。
- ジョス・ウェドンはスパイダーマンとキャプテン・マーベルを最終シーケンスに登場させたいと言っていましたが、タイミングと権利の問題のため、映画に含めることができませんでした。映画のすべてのキャラクターをジャグリングすることは「悪夢」であると主張し、特に今作で疲れ果てていたため、次のアベンジャーズシリーズの監督を降りています。
- 予告編は、リリースされてから最初の24時間でYouTubeで3,400万回視聴されました。 これは、以前に『アイアンマン3(2013)』によって保持されていた記録を破りました。
- アメリカの特殊効果及びVFXの制作会社「インダストリアル・ライト&マジック」は、映画の新しいモーションキャプチャシステム「ミューズ」を開発しました。これは、俳優の顔と体の動きをより適切にキャプチャし、ウルトロンとハルクに関して同じパフォーマンスのさまざまなテイクを組み合わせたものです。
- エリザベス・オルセンとアーロン・テイラー=ジョンソンは、スカーレットウィッチとクイックシルバーの役割を受け入れる前にお互いに相談しました。『ゴジラ(2014)』でも共演していた2人は撮影中に友達になり、オファーがあることに気づいたらすぐに電話をかけて、契約する前にお互いにどうするかを確認したそうです。
まとめ
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』について色々まとめてみました。
一度も観たことがないには是非観てほしい作品ですし、特にその後の作品にも影響の強い作品なので、MCUシリーズをこれから見ていきたいとお考えなら欠かせない映画です。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、ディズニープラスであれば無料で視聴可能、U-NEXTやAmazonプライムビデオならレンタルであれば視聴可能。
もしこの記事をご覧になった方で印象的なシーンなどありましたら、是非コメントお待ちしてます。