
DCコミックス実写スーパーヒーロー映画歴代興行収入ランキング20選
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昨今のアメコミ実写化は白熱しており、マーベルが次々と実写映画を世に送り出している中、DCは少し遅れ気味かもしれません。
しかしDCコミックスの実写映画化はバットマンやスーパーマンが70年代以降主演俳優を変えながら何度もリブートされ多く公開されておりますので、一般的な知名度で言えば間違いなくこの2大スーパーヒーローはマーベルよりも高いと考えられます。
DCコミックス実写スーパーヒーロー映画歴代興行収入ランキング上位20作品をご紹介します。※2024年12月31日時点の情報です。
DC映画歴代興行収入ランキング20選
順位 | 公開年 | タイトル | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | 2018 | アクアマン Aquaman |
$1.152 billion |
2 | 2012 | ダークナイト ライジング The Dark Knight Rises |
$1.115 billion |
3 | 2019 | ジョーカー Joker |
$1.079 billion |
4 | 2008 | ダークナイト The Dark Knight |
$1.006 billion |
5 | 2016 | バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 Batman v Superman: Dawn of Justice |
$874.4 million |
6 | 2017 | ワンダーウーマン Wonder Woman |
$824 million |
7 | 2022 | THE BATMAN-ザ・バットマン- The Batman |
$772.3 million |
8 | 2016 | スーサイド・スクワッド Suicide Squad |
$749.2 million |
9 | 2013 | マン・オブ・スティール Man of Steel |
$670 million |
10 | 2017 | ジャスティス・リーグ Justice League |
$661.3 million |
11 | 2023 | アクアマン/失われた王国 Aquaman and the Lost Kingdom |
$439.4 million |
12 | 1989 | バットマン Batman |
$411.6 million |
13 | 2022 | ブラックアダム Black Adam |
$393.5 million |
14 | 2006 | スーパーマン リターンズ Superman Returns |
$391.1 million |
15 | 2005 | バットマン ビギンズ Batman Begins |
$373.7 million |
16 | 2019 | シャザム! Shazam! |
$367.8 million |
17 | 1995 | バットマン フォーエヴァー Batman Forever |
$336.6 million |
18 | 1978 | スーパーマン Superman |
$300.5 million |
19 | 2023 | ザ・フラッシュ The Flash |
$271.4 million |
20 | 1992 | バットマン リターンズ Batman Returns |
$266.8 million |
ランキングは映画の評価に関係なく純粋に興行収入を基にしたランキングです。それでは、それぞれの作品のあらすじなどを簡単にご紹介していこうと思います。
20位 バットマン リターンズ

- 原題
- Batman Returns
- 公開
- 1992
- 主な出演者
- マイケル・キートン
ミシェル・ファイファー
ダニー・デヴィート
クリストファー・ウォーケン
マイケル・ガフ
パット・ヒングル
マイケル・マーフィー
ジョーカー亡き後のゴッサム・シティに跳梁跋扈するサーカスギャング団。畸形ゆえ捨てられた過去を持つ首魁ペンギンは、表の世界に乗り出すべく自作自演や狂言などで自らの商品価値を高めていく。それに協力するのは、野心溢れる実業家マックス・シュレック。彼は発電所に細工をし、市の生命線を握ろうとしていた。
『バットマン リターンズ』は、マイケル・キートン版バットマンの2作目。ティム・バートン監督の世界観にマッチした完成度で、初めてヴィランの描写に比重が置かれた映画でもあります。
興行成績だけで言えば前作を下回ったものの、後のバットマン映画に大きな影響を与えている1作と言えるかもしれません。
19位 ザ・フラッシュ

- 原題
- The Flash
- 公開
- 2023
- 主な出演者
- エズラ・ミラー
サッシャ・カジェ
マイケル・シャノン
ロン・リビングストン
マリベル・ベルドゥ
キアシー・クレモンズ
アンチュ・トラウェ
ベン・アフレック
マイケル・キートン
ジャスティス・リーグのフラッシュことバリー・アレンは母親のノラの死を防ぐために偶発的に見つけた時間を遡る能力によって、母の死を回避する事に成功する。自身のいた時代に戻る途中で、黒い何者かによって2013年に弾き出されてしまう。そこには死を回避した母と父、環境が変わったことで性格が異なる18歳の自分がいた。 18歳のバリーにも能力を得るように働きかけるが、その影響で自身の能力が消失してしまう。
『ザ・フラッシュ』は、フラッシュの初単独映画。主演を務めたエズラ・ミラーが繰り返し逮捕されたり、延期に延期を繰り返し、さらにはDC映画の方向性が変わる話題などに溢れてギリギリまで公開されるか不安視されていました。
蓋を開けてみるとジャスティス・リーグが少ない場面ながら次々登場し、ベン・アフレック、ジェレミー・アイアンズ、ガル・ガドット、ジェイソン・モモア、しまいにはジョージ・クルーニーまで出演。製作費が2億ドル以上かかっている割には成功したとは言えない結果となってしまいました。
18位 スーパーマン

- 原題
- Superman
- 公開
- 1978
- 主な出演者
- クリストファー・リーヴ
マーゴット・キダー
マーロン・ブランド
ジーン・ハックマン
地球から遠く離れ、優れた科学文明を持つ惑星クリプトンでは、クリプトン高等評議会の一員で科学者のジョー・エルが、犯罪者ゾッド将軍、ノン、アーサにファントムゾーン送りの判決を下す。彼はまた、評議会に対し、クリプトン星は爆発する赤色超巨星の太陽によって破壊されるだろうと警告したが、評議会は彼の懸念に取り合わなかった。そればかりでなく、混乱防止のためジョー・エルの家族が惑星外へ出ることも禁じられてしまう。ジョー・エルと妻のララは、惑星が破壊される前に赤ん坊の息子カル・エルだけでも迫りくる悲劇から救い出そうと宇宙船に乗せ、遥か彼方の惑星、地球へ向け脱出させた。その直後、クリプトンの太陽がついに寿命を迎えて大爆発、惑星クリプトンは崩壊してしまう。
『スーパーマン』は、クリストファー・リーヴ版のシリーズ第1作。
スーパーマンと言えばクリストファー・リーヴ、レックス・ルーサーと言えばジーン・ハックマン、そしてスーパーマンと言えばジョン・ウィリアムズの作曲した「スーパーマンのテーマ」と、長く代名詞になるほどヒーロー映画の革命的な作品。
日本での興行収入は決して良くなかったものの、1983年に『日曜洋画劇場』枠で初放送されると視聴率32.1%を記録。『日曜洋画劇場』では歴代1位の視聴率になっています。
17位 バットマン フォーエヴァー

- 原題
- Batman Forever
- 公開
- 1995
- 主な出演者
- ヴァル・キルマー
トミー・リー・ジョーンズ
ニコール・キッドマン
ジム・キャリー
クリス・オドネル
マイケル・ガフ
パット・ヒングル
自分の顔を損傷した事件で自分を助けてくれなかったバットマンに恨みを抱くトゥーフェイスことハービー・デントは、街中で暴動を起こしていた。一方、ブルース・ウェインの経営するウェイン・エンタープライズでは、エレクトロニクス部門の研究員エドワード・ニグマが、テレビ信号を直接人間の脳に送る3Dホログラム装置「BOX」を開発する。しかし脳を人工的に操作するマインドコントロールには倫理上問題があると危惧して、ウェインは融資を拒否。失望して会社を辞めたニグマは、トゥーフェイスと組み強盗で莫大な資金を調達し、ホログラム装置を量産する。ゴッサムシティーでは「BOX」が大ブームとなり、ニグマは大富豪となる。
『バットマン フォーエヴァー』は、マイケル・キートン版から一新し、ヴァル・キルマーがバットマンを演じた唯一の作品。
ロビンが映画で初めて描かれ、トミー・リー・ジョーンズの怪演、当時『マスク』のヒットで世界的にも大人気だったジム・キャリーに食われ気味に。
ヴィランの方が印象に残るような描き方は『バットマン リターンズ』でもありましたが今作は完全にジム・キャリー主演とも言える完成度になっています。
16位 シャザム!

- 原題
- Shazam!
- 公開
- 2019
- 主な出演者
- ザッカリー・リーヴァイ
マーク・ストロング
アッシャー・エンジェル
ジャック・ディラン・グレイザー
ジャイモン・フンスー
フェイス・ハーマン
グレイス・フルトン
イアン・チェン
ジョバン・アルマンド
マルタ・ミランズ
クーパー・アンドリュース
身寄りのない思春期の少年が、魔術師から選ばれし者と認められ、特別な力を授けられる。少年は魔法の言葉を唱えることで、たくましい大人のヒーローに変身。しかしスーパーパワーを手に入れて調子に乗る彼の前に、悪の科学者が現れる。
『シャザム!』は、DCEUシリーズの7作目、魔法の言葉を叫ぶと、大人の体のスーパーヒーロー、シャザム!に変身する14歳の少年ビリー・バットソンの話。
同じくDCEUの『ワンダーウーマン』、『アクアマン』、『ジャスティス・リーグ』に比べテイストがガラリと変わったDCEU作品として海外では高い評価を受けている作品です。
15位 バットマン ビギンズ

- 原題
- Batman Begins
- 公開
- 2005
- 主な出演者
- クリスチャン・ベール
マイケル・ケイン
リーアム・ニーソン
ケイティ・ホームズ
ゲイリー・オールドマン
キリアン・マーフィー
トム・ウィルキンソン
ルトガー・ハウアー
渡辺謙
モーガン・フリーマン
少年時代に、ある恐ろしい光景を目にしたこと、そして両親を殺されたことによりトラウマを抱える男。彼は犯罪心理を知るため自ら罪を犯すが、運命的な出会いを経て、不正のせん滅を決意。心身を鍛え、仮面の戦士「バットマン」となり巨悪に立ち向かっていく。
『バットマン ビギンズ』は、クリストファー・ノーランが監督を務めた3部作『ダークナイト トリロジー』の1作目。
ブルース・ウェインがバットマンになるまでを描き、ラーズ・アル・グールにはリーアム・ニーソン、さらにはスケアクロウをキリアン・マーフィーが演じ、ダークな世界観を描くヒーロー映画の先駆者的な作品となりました。
14位 スーパーマン リターンズ

- 原題
- Superman Returns
- 公開
- 2006
- 主な出演者
- ブランドン・ラウス
ケイト・ボスワース
ケヴィン・スペイシー
スーパーマンが失踪してから5年後。スーパーマンことクラーク・ケントは、故郷クリプトン星を探索する旅から帰還し、かつての勤め先であるメトロポリスの新聞社“デイリー・プラネット”に復帰する。以前愛した女性記者ロイスにもう子どもがいる上、彼女が編集長のおいリチャードと婚約したと知って大ショックのクラークだが、大物犯罪者レックス・ルーサーは、仮釈放が認められて出所。スーパーマンに復讐する機会を窺う。
『スーパーマン リターンズ』は、『スーパーマンII/冒険篇』へのオマージュ続編となった作品。
ブランドン・ラウスは、米国、英国、カナダ、オーストラリアで行われたキャスティングコールで面接を受けた何千人もの候補者の中から選ばれるも、映画の続編企画はなくなり1本限りの出演となりました。が、しかし、後にアトム/レイ・パーマー役を務めていたThe CW系列で放送された海外ドラマのクロスオーバー番組『クライシス・オン・インフィニット・アース』で13年ぶりにスーパーマン役を演じました。
13位 ブラックアダム

- 原題
- Black Adam
- 公開
- 2022
- 主な出演者
- ドウェイン・ジョンソン
サラ・シャヒ
オルディス・ホッジ
ノア・センティネオ
クインテッサ・スウィンデル
マーワン・ケンザリ
ピアース・ブロスナン
5000年の眠りから目覚めた破壊神テス・アダム。正義の組織JSAは、超人が殺人を犯したとの報を受け、テス・アダムを捕獲するためにホークらスーパーヒーローをカーンダック国に派遣した。ヒーローたちと互角以上の力で戦うテス・アダム。だが、町の人々が伝説の勇者の復活を讃えると、テス・アダムは戦いの場から逃げるように飛び去ってしまった。
『ブラックアダム』は、DCEUシリーズの11作目、フルートから死の直前に魔術師シャザムより授かった様々なエジプトの神々の力を手にして最強の半神となるアンチヒーローの話。
ただ2020年を過ぎると、ヒーローの誕生までを形どった映画が飽きられ始めていたこともあり興行成績は伸び悩みました。この規模になると悪いわけじゃなくても製作費がかさんでるからという話ですね。加えてDCスタジオ設立に伴うシリーズ刷新が行われたことから続編の話もあったのに打ち切りに。
12位 バットマン

- 原題
- Batman
- 公開
- 1989
- 主な出演者
- マイケル・キートン
ジャック・ニコルソン
キム・ベイシンガー
ロバート・ウール
マイケル・ガフ
パット・ヒングル
ビリー・ディー・ウィリアムズ
ジャック・パランス
ゴッサム・シティの闇の中を跳梁し、悪を粉砕するバットマン。女性フォトグラファーがその謎めいたヒーローの正体を突き止めようと奔走する。そんな中、バットマンは犯罪組織と対峙。組織の新たなボス「ジョーカー」と彼との間には、深い因縁があった。
『バットマン』は、ティム・バートンが監督に抜擢され20年ぶりに実写化された記念すべき作品。
『ダークナイト』でヒース・レジャーが怪演し話題となるまではジョーカーと言えばジャック・ニコルソンでした。もちろん違った2人のジョーカー像は全く異なるものですので、ジャック・ニコルソンのジョーカーが好きな方もたくさんいると思います。
また公開当時マイケル・キートンはバットマンのイメージではないと批判もあったようですね。
ティム・バートンが作り出す独特の世界観が見事にマッチした作品です。見たことがない方は、内容は全然違いますが同じく監督を務めた『シザーハンズ』のような世界観をイメージすると入りやすいかもしれません。
11位 アクアマン/失われた王国

- 原題
- Aquaman and the Lost Kingdom
- 公開
- 2023
- 主な出演者
- ジェイソン・モモア
パトリック・ウィルソン
アンバー・ハード
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ランドール・パーク
ドルフ・ラングレン
テムエラ・モリソン
マーティン・ショート
ニコール・キッドマン
アーサーを父の仇と狙うケインが南極の氷に封じ込められた謎の王国と黒い鉾を発見する。鉾の邪悪な思念に囚われたケインは、謎の王国の科学力を駆使してアトランティス王国を急襲し、古代の危険なエネルギー源である鉱物オリカルクムを奪い去った。
『アクアマン/失われた王国』は、DCEUシリーズの13作目にして最終作。
DCEUが終わるというのが既に確定事項であった中で作られたこともあってか、あまり注目されなかったように思います。加えてどうしても水の中でのアクションは前作と似たり寄ったりになってしまうというのも難しいところ。
ジェイソン・モモアの人気がここまでヒットさせたと言ってもいいかもしれません。
10位 ジャスティス・リーグ

- 原題
- Justice League
- 公開
- 2017
- 主な出演者
- ヘンリー・カヴィル
ベン・アフレック
ガル・ガドット
エズラ・ミラー
ジェイソン・モモア
レイ・フィッシャー
エイミー・アダムス
ジェレミー・アイアンズ
ダイアン・レイン
コニー・ニールセン
J・K・シモンズ
キアラン・ハインズ
アンバー・ハード
ジョー・モートン
スーパーマンが命がけで守った世界に再び危機が訪れる。世界滅亡の危機をいち早く察知したバットマンが、それを阻止すべく、特別な力を持つ超人たちをスカウト。仲間となった5人のヒーローが、地球征服を企む敵を相手に大暴れする。
『ジャスティス・リーグ』は、DCEU初のクロスオーバー作品。
ジョス・ウェドンが監督した劇場版とザック・スナイダーが監督したスナイダー・カット版では演出や脚本の内容が異なっておりせっかくのクロスオーバーも大コケしてしまった作品。
劇場公開版で使用されたザックが撮影した素材は10%程度であると言われており、スナイダー・カット版と言われる『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(原題:Zack Snyder's Justice League)』は2021年にデジタル配信で公開されました。各話1時間、合計4話のミニシリーズとなるなどいろいろな事前情報はありましたが最終的には1本の映画として配信。242分という超大作になっています。
9位 マン・オブ・スティール

- 原題
- Man of Steel
- 公開
- 2013
- 主な出演者
- ヘンリー・カヴィル
エイミー・アダムス
マイケル・シャノン
ケビン・コスナー
ダイアン・レイン
ローレンス・フィッシュバーン
アンチュ・トラウェ
アイェレット・ゾラー
ハリー・J・レニックス
クリストファー・メローニ
リチャード・シフ
マッケンジー・グレイ
ラッセル・クロウ
ある惑星の滅亡を悟った父に最後の希望を託され、送り出された赤ん坊は、地球に住む良心的な夫妻に育てられる。次第に人間離れした力を発揮する彼に、養父はその使用を禁じ、彼は己の能力に悩んでいた。やがて青年に成長した彼は自身の使命に気づく。
『マン・オブ・スティール』は、DCEUの1作目ということもあり、クリストファー・ノーランが製作・原案、ザック・スナイダーが監督を務めかなり力の入った作品です。
そのおかげもあってか興行収入としてはクリストファー・リーヴ版を上回り、脚本など内容の問題はありつつもスーパーマンのスクリーンへの復活は成功と言える結果を残しました。
8位 スーサイド・スクワッド

- 原題
- Suicide Squad
- 公開
- 2016
- 主な出演者
- ウィル・スミス
ジャレッド・レト
マーゴット・ロビー
ヨエル・キナマン
ヴィオラ・デイヴィス
ジェイ・コートニー
ジェイ・ヘルナンデス
アドウェール・アキノエ=アグバエ
福原かれん
アイク・バリンホルツ
スコット・イーストウッド
カーラ・デルヴィーニュ
スーパーマンの死から数ヶ月後、米国政府の高官アマンダ・ウォラーは新たなるメタヒューマンへの対抗策として死刑や終身刑になって服役していた犯罪者を減刑と引き換えに構成員とした特殊部隊タスクフォースX、通称「スーサイド・スクワッド」を結成する。
『スーサイド・スクワッド』は、DCEUでは3作目、複数のヴィランを主役に置いた作品です。
「スーサイド・スクワッド」のメンバーに加えてジョーカー、そしてクロスオーバー作品だからこそ可能なバットマン役のベン・アフレックも出演する豪華ぶり。
マーベルと違いコミックを知らなくても知名度の高いヴィランが数多く揃っているDCならではの映画です。
7位 THE BATMAN-ザ・バットマン-

- 原題
- The Batman
- 公開
- 2021
- 主な出演者
- ロバート・パティンソン
ゾーイ・クラヴィッツ
ポール・ダノ
ジェフリー・ライト
ジョン・タトゥーロ
ピーター・サースガード
アンディ・サーキス
コリン・ファレル
ハロウィーン。ブルース・ウェイン/バットマンはいつものように街で起こる犯罪を抑止するために監視をしていた。選挙戦を控えるゴッサム・シティの市長ドン・ミッチェルが妻と息子の外出を見送って自宅で一人で寛いでいると、背後から緑のマスクを被った男に襲われる。その後、ジェームズ・ゴードン警部補は上司のピート・サベージ本部長と共に犯行現場の調査をしていた。捜査に協力しているバットマンはリドラーを名乗る犯人からの手紙をゴードンから受けとる。内容はなぞなぞとなっていたが、バットマンはすぐに答えを解き、一緒に入っていた謎の暗号の書かれた紙を見ようとするがサベージ本部長に捜査の邪魔者として追い出されてしまう。だが、バットマンが目に装着していたコンタクトレンズ型カメラに記録していたことで、暗号の解読をウェイン邸の地下のバッドケイブで執事のアルフレッド・ペニーワースと共に開始する。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、再びリブートされたバットマンシリーズで、ロバート・パティンソンは実写6人目のバットマンを演じています。
アクションはもちろんありますが、どちらかと言えばバットマンの本来の姿のひとつ、探偵要素を重視した印象も強く、見ごたえのある作品です。
コロナ禍じゃなければもっとヒットしていたかもしれません。
6位 ワンダーウーマン

- 原題
- Wonder Woman
- 公開
- 2017
- 主な出演者
- ガル・ガドット
クリス・パイン
ロビン・ライト
ダニー・ヒューストン
デヴィッド・シューリス
コニー・ニールセン
エレナ・アナヤ
女性だけが住む島、セミッシラで育ったアマゾン族の王女ダイアナは、幼い頃から戦士になることを夢見ていた。母親であるヒッポリタ女王はダイアナの身を案じ、戦い方を学ぶことを禁止していたが、ヒッポリタの妹で史上最強の将軍と呼ばれたアンティオペの説得もあり、誰よりも過酷な修行を繰り返し、アンティオペに勝るとも劣らない強さを得る。ある日、成長したダイアナは偶然「外の世界」から舞い込み、海岸で墜落事故を起こしたスティーブ・トレバーを救出する。
『ワンダーウーマン』は、DCEUシリーズの4作目。
単独映画としては初の実写化作品。話の中心は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』よりも前の話で、アマゾン族の王女ダイアナが初めて外界へ出て生活しながらゼウスの息子であり戦争を糧とする軍神アレスを探し戦う物語。
陽気で誠実、時にずさんな性格のダイアナが受けて大ヒットした映画で、監督を務めたパティ・ジェンキンスはスーパーヒーロー映画で初の女性監督だという事も話題になりました。
アクションシーンなどはご愛敬だと思わざるを得ませんが、全体を通して見ると新たなヒーロー像が出来てて面白い作品なのではと思いますが、男女で賛否が分かれそうな映画かもしれません。
5位 バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

- 原題
- Batman v Superman: Dawn of Justice
- 公開
- 2016
- 主な出演者
- ベン・アフレック
ヘンリー・カヴィル
エイミー・アダムス
ジェシー・アイゼンバーグ
ダイアン・レイン
ローレンス・フィッシュバーン
ジェレミー・アイアンズ
ホリー・ハンター
ハリー・レニックス
ガル・ガドット
スーパーマンがゾッド将軍の侵略を阻止し、地球の危機を救う。その大規模な市街戦を繰り広げた際、ブルース・ウェインはその場にいた。自身が保有するビルを破壊され、自社の社員を失ったブルース・ウェインは、スーパーマンの力を危険視し警戒する。そんな中、スーパーマンを「偽りの神」だとして陥れようとする者が現れはじめる。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、DCEUシリーズ2作目で、『マン・オブ・スティール』の続編にあたる作品。
バットマンとスーパーマンの2大スターが実写映画で初共演し、更にワンダーウーマンまで登場した一大プロジェクトでしたが、その世界観は非常にダークで評価も散々。大コケしたとまで言われている映画です。
ダークナイトのヒットでリアルを期待するファンにはスーパーマンは強すぎるのかもしれません。しかしSF作品として見るにはバットマンが弱く映ってしまうため、ただのコスプレおじさんになってしまうんですよね。しかしただでは終わらないバットマン。パワードスーツを着たバットマンはクリプトナイトによってスーパーマンとの戦いを一瞬でも優位に進めるシーンはおすすめ。
ただエンターテインメント性は高くワンダーウーマンとスーパーマンを中心に視野を変えるとおもしろい作品でもあります。
4位 ダークナイト

- 原題
- The Dark Knight
- 公開
- 2008
- 主な出演者
- クリスチャン・ベール
マイケル・ケイン
ヒース・レジャー
ゲイリー・オールドマン
アーロン・エッカート
マギー・ジレンホール
モーガン・フリーマン
素性不明の犯罪者ジョーカーに雇われた、道化師のマスクを被った男たちがゴッサム・シティの銀行を襲う。それぞれの役目を終えた男たちは仲間から殺され、最後に一人だけが残った。マスクを外した男はジョーカー本人で、銀行に預けられていたマフィアの資金を奪って逃走する。ゴッサム市警のジム・ゴードン警部補は、謎の男バットマンと共に組織犯罪撲滅に尽力していたが、これに新任の地方検事ハービー・デントが協力を申し出る。
『ダークナイト』は、クリストファー・ノーランが監督を務めた『バットマン ビギンズ』の続編。
この映画がなければ今のアメコミ原作映画のヒットし続けている傾向は変わっていたかもしれません。その位アメコミ映画に革命をもたらした作品と言えるでしょう。
ヒース・レジャーが怪演っぷりは引き込まれますし、もちろんクリスチャン・ベールの演技も素晴らしいのですが、あきらかに主役を食ってますし、最終的にジョーカーの勝ちだからこそバットマンは罪をかぶらざるを得ませんでしたし、ジョーカーに全てを狂わされた人達の物語でもあります。
またトゥー・フェイスも『バットマン フォーエヴァー』のように最初からトゥー・フェイスとして登場するのではなく、トゥー・フェイス誕生の物語でもあり、そのきっかけにジョーカーが一役買っているという脚本の細かさが際立った映画でもあります。
スーパーヒーロー映画として初めて興行収入が10億ドルを超えた作品でもあり、2012年に『アベンジャーズ』が抜くまでトップに君臨していました。
3位 ジョーカー

- 原題
- Joker
- 公開
- 2019
- 主な出演者
- ホアキン・フェニックス
ロバート・デ・ニーロ
ザジー・ビーツ
フランセス・コンロイ
舞台は1981年のゴッサム・シティ。大都市でありながらも、財政の崩壊により街には失業者や犯罪者があふれ、貧富の差は大きくなるばかり。そんな荒廃した街に住む道化師、アーサー・フレックは、派遣ピエロとしてわずかな金を稼ぎながら、年老いた母親ペニーとつつましい生活を送っていた。
「ジョーカー」は、DC作品ながらどのシリーズとも紐づかない独立された作品。
アーサー・フレックという個人がいかにしてジョーカーという悪役へ変遷するかを描く人物研究めいた作品として、主演を務めたホアキン・フェニックスが主演男優賞を受賞するなど世界的に成功した映画です。
ヴィランの誕生を新たな視点で描き、R指定映画として初めて10億ドルを超えるヒットに。DC映画の真骨頂を確立した作品だと言えます。
2位 ダークナイト ライジング

- 原題
- The Dark Knight Rises
- 公開
- 2012
- 主な出演者
- クリスチャン・ベール
マイケル・ケイン
ゲイリー・オールドマン
アン・ハサウェイ
トム・ハーディ
マリオン・コティヤール
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
モーガン・フリーマン
地方検事ハービー・デントの死から8年。ゴッサム・シティでは「デント法」が制定されて警察の権限が強化され、組織犯罪が一掃されていた。デントの犯した罪を被ったバットマンは姿を隠し、その正体であるウェイン産業会長ブルース・ウェインも再建された屋敷に閉じこもって人目から遠ざかっていた。
『ダークナイト ライジング』は、クリストファー・ノーランが監督を務めたダークナイト・トリロジーシリーズ最終作。バットマンの物語を完結させるには最高傑作と言えるでしょう。
この作品でのバットマンはヴィランであるベインに1度、背骨を折られほとんど動けない状態にまでボコボコにやられてしまいます。それもまたリアルですし、バットマンの乗り物や装備すべてが軍用試作品であるというのもまたリアルさを出しています。
すべてがリアルすぎるが故に最後の大勢による昼間の決闘のようなシーンでは一人だけコスプレおじさんがいる感じにも見えてしまいますが、映画を見ている間はそこに意識が向けられない位おもしろくはなってしまう作品です。
プレミア上映会で銃撃事件が発生したことで公開当時、多くのイベントが中止となってしまいましたが、2作連続で10億ドル超えを達成しています。
1位 アクアマン

- 原題
- Aquaman
- 公開
- 2018
- 主な出演者
- ジェイソン・モモア
アンバー・ハード
ウィレム・デフォー
パトリック・ウィルソン
ドルフ・ラングレン
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
ニコール・キッドマン
1985年、メイン州のアムネスティ湾灯台の灯台守であるトム・カリーは、岩場の海岸に打ち上げられた女性を発見する。彼女は海底国アトランティスから逃亡した女王アトランナだった。アトランナは回復後、トムとの間にアーサー・カリー=アクアマンを儲ける。数年後、アトランナはアトランティスの追手に捕まり連れ戻される。残されたアーサーはトムに育てられ、またアトランティスの参謀バルコから武術の指南を受け、たくましく成長する。
『アクアマン』は、DCEUでは6作目、初の単独映画実写化作品。
昔ながらの楽しさもありながら、ジェイソン・モモアの存在感、映像のおもしろさが楽しめる作品です。
1990年代までハリウッドでは、「海が舞台の映画はヒットしない」というジンクスがあった中、DCEUシリーズの中で唯一の10億ドル超えを達成しました。
感想とまとめ
DCEU系作品がやはり目立ちますが、ヒーロー映画としては当時異例すぎる大ヒットとなった『ダークナイト』はその後のアメコミ作品における映画業界に革命を起こしたと思います。
とは言え結局のところバットマン関連作品が強いというのがわかりますね。2022年、世間がようやくコロナのパンデミックが落ち着き始めたこともあって映画館に足を運ぶ人も増え、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』はかなりヒットしました。
反対に、コロナ禍に公開された『ワンダーウーマン1984』や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』、『シャザム!~神々の怒り~』は共に1億ドル後半程度の興行収入だったため、タイミングが違えばもう少しヒットしたかもしれません。『ブルービートル』に至っては同じく1億ドルは超えたものの日本公開が見送られましたが、内容としてはかなりおもしろいです。
あと個人的には『ジャスティス・リーグ』は最初からスナイダーズ・カットだったらどうなっていたのか、とはやっぱり考えちゃいますよね。
DC作品は方向性が頻繁に変わる傾向がありますが、おもしろい作品は非常に多いので、この順位もいずれ入れ替わるかもしれません。定期的に更新していこうと思います。