
実在の人物の半生を描いたおすすめ名作伝記映画ランキング20選
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伝記映画とは歴史上の偉人、過去の偉大な著名人など、実在の人物の生涯もしくは半生を描いた映画のこと。人の生涯や半生が実在する人物の話のため、フィクション作品とはまた違った楽しみ方があります。
多くの人々に影響を与えたり、歴史上で多大な功績を挙げたりと一見輝かしい人生を送っていそうに思えますがその裏で、苦悩や葛藤を繰り返してるその姿に感動すら覚えますよね。
そこで実在の人物の半生を描いたおすすめ名作伝記映画に焦点を当てて独断と偏見で選び、ランキング形式でおすすめ映画20作品をご紹介したいと思います。
実在の人物の半生を描いたおすすめ名作伝記映画ランキング20選
順位 | 公開年 | タイトル |
---|---|---|
1 | 2004 | Ray/レイ Ray |
2 | 1986 | シド・アンド・ナンシー Sid And Nancy |
3 | 2008 2009 |
チェ 28歳の革命・チェ 39歳 別れの手紙 Che The Argentine / Guerrila |
4 | 2013 | ウルフ・オブ・ウォールストリート The Wolf of Wall Street |
5 | 2011 | 英国王のスピーチ The King's Speech |
6 | 1992 | チャーリー Chaplin |
7 | 2018 | ボヘミアン・ラプソディ Bohemian Rhapsody |
8 | 1994 | バック・ビート Backbeat |
9 | 2017 | グレイテスト・ショーマン The Greatest Showman |
10 | 1999 | ジャンヌ・ダルク The Messenger: The Story of Joan of Arc |
11 | 2014 | イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 The Imitation Game |
12 | 2016 | ハドソン川の奇跡 Sully |
13 | 2022 | エルヴィス Elvis |
14 | 2010 | ソーシャル・ネットワーク The Social Network |
15 | 2018 | グリーンブック Green Book |
16 | 2013 | アメリカン・ハッスル American Hustle |
17 | 2023 | オッペンハイマー Oppenheimer |
18 | 2023 | 雪山の絆 Society of the Snow |
19 | 2019 | ルディ・レイ・ムーア Dolemite Is My Name |
20 | 2024 | ボブ・マーリー:ONE LOVE Bob Marley: One Love |
私の独断と偏見なので偏りは否めませんが、他のランキングにはないようなものもあると思いますので、懐かしんで頂けたり、新発見などもあるかもしれません。
近年、話題になりやすい伝記映画の公開数も増えているように感じますので、このランキングも不定期ながら更新しています。たまに見て頂けるトランキングも変わってるかもしれません。
それでは、ランキングに入ったそれぞれの伝記映画を簡単ではありますが1作品ずつ、ご紹介していこうと思います。
20位 ボブ・マーリー:ONE LOVE

- 原題
- Bob Marley: One Love
- 公開
- 2024
- 主な出演者
- キングズリー・ベン=アディル
ラシャーナ・リンチ
ジェームズ・ノートン
アンソニー・ウェルシュ
トシン・コール
ステファン・A・D・ウェイド
アストン・バレット・Jr.
デヴィッド・カー
マイケル・ガンドルフィーニ
1976年、ジャマイカの日常生活に影響を及ぼしている武力による政治紛争のさなか、ボブ・マーリーは、戦闘中の勢力間の平和を促進するコンサート「スマイル・ジャマイカ」に出演すると発表した。コンサートの準備中に、マーリー、妻のリタ、およびバンドの他のメンバー数名が襲撃者に撃たれる。リタとマーリーは入院するが、一命を取り留め、コンサートに間に合うように負傷から回復する。演奏後、マーリーは、同胞が自分と妻を殺そうとしていることに悲しみ、ステージを降りる前に観客に銃創を見せた。彼は、バンドの他のメンバーとロンドンに行き、次の2枚のアルバムを録音する間、リタに子供たちをアメリカのデラウェアに連れて行き、自分の母親と一緒にいるように言う。
「ボブ・マーリー:ONE LOVE」は、レゲエの先駆者となったジャマイカのシンガーソングライター・ミュージシャン、ボブ・マーリーの生涯を描いた映画。
特に1970年代半ばの名声獲得から1981年に亡くなるまでを描いており、ラスタファリ運動と妻・リタとの関係性に焦点が当てられ、ジャマイカでは初日興行収入が歴代最高の記録しました。
19位 ルディ・レイ・ムーア

- 原題
- Dolemite Is My Name
- 公開
- 2019
- 主な出演者
- エディ・マーフィ
ウェズリー・スナイプス
キーガン=マイケル・キー
マイク・エップス
クレイグ・ロビンソン
タイタス・バージェス
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
売れないアーティスト、ルディ・レイ・ムーアは、1970 年代のロサンゼルスにある歴史あるレコード店、ドルフィンズ・オブ・ハリウッドで働き、店内のラジオ局でオンエアしようとしている。彼はクラブで友人のベン・テイラーとバンドの司会者として副業をしており、クラブのオーナーにコメディの時間枠を頼むが断られてしまう。ある日、ホームレスの男性リコがレコード店にふらりと入ってきて、大声で韻を踏んだ宣言をします。その宣言の1つに「ドールマイト」という名前が含まれていた。
「ルディ・レイ・ムーア」は、2008年に亡くなったコメディアン、ルディ・レイ・ムーアをエディ・マーフィが演じ大きな話題となりました。ルディ・レイ・ムーアが主演を務めた1975年の映画『ドールマイト』の制作過程を中心に描いており、米国では一部限定で先行公開され、Netflixで公開されました。
第77回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門の最優秀作品賞にノミネートされ、エディ・マーフィはミュージカル・コメディ部門の最優秀男優賞にノミネートされました。『ドールマイト』本編のシーンもまるまる演じているシーンもあるので、見比べてみるのも新しい一つの楽しみ方になっています。
18位 雪山の絆

- 原題
- Society of the Snow
- 公開
- 2023
- 主な出演者
- エンソ・ボグリンシック
マティアス・レカルト
アグスティン・パルデッラ
1972年10月13日、ウルグアイのラグビーチーム『オールド・クリスティアンス』の選手団とそのサポーターがチリのサンティアゴでの試合に向かうためにチャーターしたウルグアイ空軍571便が、アンデス山脈の奥深くの氷河に墜落した。搭乗していた45人の乗客のうち、29人が最初の墜落を生き延びたが、その後数週間で負傷、病気、雪崩によりさらに多くの人々が亡くなってしまう。
「雪山の絆」は、1972年アンデス飛行機事故の生存者16人全員の証言を記録した同名の著書を映画化したもの。
1972年、チリのサンティアゴへラグビーチームを輸送するためにチャーターされたウルグアイ空軍機571便は予期せぬアクシデントに見舞われてアンデス山脈の中心部に墜落。生存者は乗員・乗客45名のうちわずか16名。一人の生涯を映画化するものではなく、実際に起こった事故の証言が基になっています。
劇場公開後すぐにNetflixで配信され、リアルすぎる描写もあるんですがアカデミー賞には国際長編映画賞(スペイン代表作)とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされました。
17位 オッペンハイマー

- 原題
- Oppenheimer
- 公開
- 米:2023
日:2024 - 主な出演者
- キリアン・マーフィー
エミリー・ブラント
マット・デイモン
ロバート・ダウニー・Jr.
フローレンス・ピュー
ジョシュ・ハートネット
ケイシー・アフレック
ラミ・マレック
ケネス・ブラナー
1954年、ソ連のスパイ疑惑を受けたオッペンハイマーは、秘密聴聞会で追及を受けていた。時を遡り、1926年、ハーバード大学を首席で卒業したオッペンハイマーはイギリスのケンブリッジ大学に留学する。不得手な実験物理学や周囲に馴染めず孤立を深める環境からホームシックに陥っていたところ、私淑するニールス・ボーアと出会い、彼からドイツのゲッティンゲン大学で学ぶよう助言され移籍を決意する。ゲッティンゲン大学ではヴェルナー・ハイゼンベルクの影響から理論物理学の道を歩み始める。
「オッペンハイマー」は、世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画。
クリストファー・ノーラン監督作品で、日本では全米公開から8か月後に公開。日本側の視点とアメリカ側の視点、その他の国の視点など評価がバラバラなんですが、観ておいていい映画だと思います。
16位 アメリカン・ハッスル

- 原題
- American Hustle
- 公開
- 米:2013
日:2014 - 主な出演者
- クリスチャン・ベール
ブラッドリー・クーパー
エイミー・アダムス
ジェレミー・レナー
ジェニファー・ローレンス
1978年、アーヴィング・ローゼンフェルドとシドニー・プロッサーは詐欺師として共謀する。英国貴族の「レディ・エディス・グリーンスリー」を装ったシドニーは詐欺を巧みに操る。アーヴィングはシドニーを愛しているが、養子のダニーと連絡が取れなくなることを恐れ、不安定で芝居がかった妻のロザリンと別れる気はない。ロザリンはまた、アーヴィングが自分と別れたら警察に通報すると脅している。FBI捜査官リッチー・ディマソはローン詐欺でアーヴィングとシドニーを捕まえるが、アーヴィングがさらに4人の逮捕者を出せば釈放すると申し出る。リッチーはシドニーが英国人だと信じていたが、彼女の貴族としての主張が偽りであるという証拠を持っている。彼女はアーヴィングにリッチーを操ると告げ、アーヴィングと距離を置く。
「アメリカン・ハッスル」は、1970年代にアトランティックシティで起きた収賄スキャンダル「アブスキャム事件」が基となった映画。
メル・ワインバーグという実在の詐欺師が主人公のモデルになっていて、伝記映画なのか難しいところですが実際の事件を描いているというのと、海外では伝記映画という分類になっているようなので含めてみました。
FBIに逮捕された詐欺師が自由と引き換えにオトリ捜査への協力を強いられ、カジノ利権に群がる政治家やマフィアをわなにハメるという話です。
15位 グリーンブック

- 原題
- Green Book
- 公開
- 米:2018
日:2019 - 主な出演者
- ジェフ・スコール
ジョナサン・キング
オクタヴィア・スペンサー
クワミ・L・パーカー
ジョン・スロス
スティーヴン・ファーネス
1962年、ブロンクスでイタリア系アメリカ人の用心棒トニー・リップは、コパカバーナが改装のため閉まっている間に新しい仕事を探していた。彼は、アフリカ系アメリカ人のピアニストで、中西部とディープサウスを巡る8週間のコンサートツアーのために運転手を必要としているドン・シャーリー博士との面接に招待された。ドンはトニーの推薦を頼りに彼を雇う。彼らはクリスマスイブにニューヨーク市に戻る計画に乗り出す。ドンのレコードレーベルはトニーに『黒人ドライバーのためのグリーン・ブック』のコピーを渡す。これは、ジム・クロウ法が施行されていた南部で彼らにサービスを提供していたモーテル、レストラン、ガソリンスタンドの住所が記載された、アフリカ系アメリカ人旅行者向けのガイドブックである。
「グリーンブック」は、アフリカ系アメリカ人のピアニスト、ドン・シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の用心棒で後に俳優となったトニー・“リップ”・ヴァレロンガが1962年にディープサウスを旅行した実話に基づいて作られた映画。
リップとシャーリーへのインタビュー、およびリップが妻に宛てた手紙などを基に書かれています。
14位 ソーシャル・ネットワーク

- 原題
- The Social Network
- 公開
- 米:2010
日:2011 - 主な出演者
- ジェシー・アイゼンバーグ
アンドリュー・ガーフィールド
ジャスティン・ティンバーレイク
アーミー・ハマー
ジョシュ・ペンス
ブレンダ・ソング
ラシダ・ジョーンズ
ジョゼフ・マゼロ
マックス・ミンゲラ
ルーニー・マーラ
2003年10月28日、ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは恋人のエリカ・オルブライトに捨てられる。寮に戻ったザッカーバーグは、自身のLiveJournalブログにオルブライトを侮辱する投稿をする。彼は、寮のFacebookから女子学生の写真をハッキングしてダウンロードし、サイト訪問者にその魅力を評価させてFacemashというキャンパスWebサイトを作成する。サイトへのアクセスがハーバード大学のコンピューター ネットワークの一部に影響を及ぼすと、ザッカーバーグは6か月の学業停止処分を受ける。
「ソーシャル・ネットワーク」は、SNSサイトのFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた伝記映画。
Facebookはもともとハーバード大学の学生専用コミュニティサイトで、そこからFacebookとして規模を拡大していく過程から事業として行っていくまでの過程が非常に面白い作品です。
今も活躍している人物の半生を描いて大ヒットした伝記映画というのはなかなかないと思います。
13位 エルヴィス

- 原題
- Elvis
- 公開
- 2022
- 主な出演者
- オースティン・バトラー
トム・ハンクス
オリヴィア・デヨング
エルヴィス・プレスリーは、溺愛する母グラディスに育てられ、ミシシッピ州テューペロのスラム街で幼少期を過ごし、音楽と漫画に慰めを見出した。両親とともにテネシー州メンフィスに移った後、ビール・ストリートのアフリカ系アメリカ人の音楽に魅了されていたため、同級生から嘲笑された。当時カーニバルの行商人だったトム・パーカー大佐は、カントリー・シンガーのハンク・スノーのマネージャーを務めていたが、「ザッツ・オール・ライト」を聴いてエルヴィスのクロスオーバーの可能性に気づき、最初はこのアーティストは黒人だと思い込んでいた。その夜、「ルイジアナ・ヘイライド」のパフォーマンスでエルヴィスの強烈なセックスアピールを目の当たりにしたパーカーは、エルヴィスをツアーに同行するよう誘い、エルヴィスのキャリアを自分に任せてくれるよう説得した。これがエルヴィスの華々しい出世の始まりだった。エルヴィスはサン・レコードからRCAレコードに移籍し、父のヴァーノンはエルヴィス・プレスリー・エンタープライズの事業部長に任命され、一家は貧困から抜け出した。
「エルヴィス」は、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた伝記映画。2014年から動きはじめてるんですが、エルヴィス・プレスリーの映画ということもあるせいか、公開まで実に8年という時間を費やしています。
オースティン・バトラーの演技力はすさまじく、歌声もかなりのもの。アーティストの伝記映画は音楽も楽しめるのが魅力のひとつだと思うので、存分に楽しめるものになっていると思います。
12位 ハドソン川の奇跡

- 原題
- Sully
- 公開
- 2016
- 主な出演者
- トム・ハンクス
アーロン・エッカート
ローラ・リニー
2009年1月15日、チェスリー・サリー・サレンバーガー機長とジェフ・スカイルズ副操縦士は、USエアウェイズ1549便に乗ってラガーディア空港から離陸した。上昇中にエアバスA320が鳥の群れに衝突し、両方のエンジンが損傷した。考える間もなく、彼らは近くの空港(最も近いのはテターボロ空港)には到着できないと判断し、サリーはハドソン川に飛行機を不時着させる。軽傷を負ったものの、乗員乗客155名全員が無事に避難した。サリーは、前例のない航空技術の偉業で大衆やメディアから称賛されたが、後遺症に苦しみ、マスコミの注目から逃れられず、マスコミはサリーだけでなく彼の家族も狙っていた。
「ハドソン川の奇跡」は、2009年に発生したUSエアウェイズ1549便不時着水事故が基となっており、主演のトム・ハンクスがUSエアウェイズ1549便の機長チェスリー・サレンバーガーを演じています。
原題は機長の通称である「サリー(Sully)」ですが、邦題となった「ハドソン川の奇跡」は当時ニューヨーク州知事であったデビッド・パターソンが乗員・乗客全員が無事に生還したこの出来事に34丁目の奇跡に因んでつけた言葉として知られています。
11位 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

- 原題
- The Imitation Game
- 公開
- 米:2014
日:2015 - 主な出演者
- ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
マシュー・グッド
ロリー・キニア
チャールズ・ダンス
マーク・ストロング
1951年、警察は数学者アラン・チューリングの自宅への侵入事件を捜査する。尋問中、チューリングは第二次世界大戦中のブレッチリー・パークでの仕事について語る。1928年、若きチューリングは寄宿学校で常にいじめを受けていた。暗号学への興味を掻き立てたクリストファー・モルコムと友情を育み、すぐに恋愛感情を抱くが、クリストファーは間もなく結核で亡くなってしまう。
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」は、イギリスの数学者、アラン・チューリングの伝記『Alan Turing: The Enigma』を基に描かれた伝記映画。
主にアラン・チューリングがブレッチリー・パークで働いていた頃の話が軸になっていて、人生の最後までが描かれています。この映画でのベネディクト・カンバーバッチの演技は大絶賛されました。
10位 ジャンヌ・ダルク

- 原題
- The Messenger: The Story of Joan of Arc
- 公開
- 1999
- 主な出演者
- ミラ・ジョボヴィッチ
ジョン・マルコヴィッチ
フェイ・ダナウェイ
ダスティン・ホフマン
ジャンヌ・ダルクは子供の頃、暴力的で超自然的な幻覚を見た。家に戻ると村が燃えていた。姉のカトリーヌは、攻撃してくるイギリス軍から彼女を隠して守ろうとする。隠れている間に、ジャンヌは姉の残忍な殺害と強姦を目撃し、ショックを受けたジャンヌは、遠い親戚に引き取られる。数年後、シノンで、王太子で間もなくフランス王となるシャルル7世は、10代になったジャンヌから、占領しているイギリス軍と戦うために軍隊を率いてほしいというメッセージを受け取る。ジャンヌと義母のヨランド・ド・アラゴンに会った後、彼女は自分の幻覚について語り、絶望したジャンヌは、彼女の予言を信じる。
「ジャンヌ・ダルク」は、オルレアンの救世主となったジャンヌ・ダルクの誕生から処刑までをリュック・ベッソン監督、ミラ・ジョボヴィッチ主演で描いた伝記映画。
15世紀、イギリスとの戦争に明け暮れるフランスに突如現れた17歳の少女、ジャンヌ・ダルク。
「神の声を聞いた」というジャンヌは、国王の元を訪れ自分にフランス軍を指揮させてくれるよう懇願し、烈火の如く激した彼女は、劣勢のフランス軍を率いて奇跡的な勝利を収めるも、栄光も束の間、彼女には過酷な運命が。
9位 グレイテスト・ショーマン

- 原題
- The Greatest Showman
- 公開
- 米:2017
日:2018 - 主な出演者
- ヒュー・ジャックマン
ザック・エフロン
ミシェル・ウィリアムズ
レベッカ・ファーガソン
ゼンデイヤ
キアラ・セトル
19世紀初頭、若きP. T. バーナムと仕立て屋の父フィロはハレット家に勤めている。バーナムは娘のチャリティに恋をする。チャリティがフィニッシング スクールに通うと、彼女とバーナムは大人になって再会するまで手紙のやり取りをする。二人は最終的に結婚し、ニューヨークでキャロラインとヘレンという2人の娘を育てる。二人は質素な生活を送り、チャリティは幸せだったが、バーナムはもっと幸せを切望していた。会社が倒産し、台風で会社の貨物船がすべて沈没したため、バーナムは船員の仕事を失う。後にバーナムは銀行から融資を受け、元雇用主の失われた船を「担保」として偽装する。マンハッタンのダウンタウンにバーナムのアメリカ博物館をオープンし、さまざまな蝋人形を展示する。
「グレイテスト・ショーマン」は、19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。
19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむも…。
文句なしのヒット作で何度でも見られる非常に面白い作品だと思います。
8位 バック・ビート

- 原題
- Backbeat
- 公開
- 1994
- 主な出演者
- スティーヴン・ドーフ
イアン・ハート
ゲイリー・ベイクウェル
クリス・オニール
シェリル・リー
スコット・ウィリアムズ
ポール・ダックワース
ジェニファー・イーリー
1960年、イギリスのリヴァプール。スチュ(スチュアートの愛称)は美術学校で出会った親友のジョンと夜の町へ遊びに出かけるが、他の男性グループと喧嘩となり、壁に頭を打ち付けて気を失ってしまう。ある日、ジョンからバンドに誘われ、ベーシストとして加入する。初めての巡業で、ジョン、スチュ、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ピート・ベストの5人はドイツ・ハンブルクに向かう。そこでスチュは1人の女性と運命的な出会いをする。
「バック・ビート」は、ビートルズの初期メンバーであるスチュアート・サトクリフの生涯を描いた作品。
スチュアート・サトクリフとジョン・レノン、そしてドイツ人の女性写真家でありスチュアートのガールフレンドであったアストリッド・キルヒヘルの3人の関係に焦点を合わせられて進んでいきます。
ビートルズの伝記作品ではないので、ジョン・レノンやポール・マッカートニーが脇役になってるのも少し複雑な感じもしますが、映画を見始めたらそんなことは忘れちゃうくらい引き込まれます。
7位 ボヘミアン・ラプソディ

- 原題
- Bohemian Rhapsody
- 公開
- 2018
- 主な出演者
- ラミ・マレック
ルーシー・ボイントン
グウィリム・リー
ベン・ハーディ
ジョゼフ・マゼロ
エイダン・ギレン
トム・ホランダー
アレン・リーチ
マイク・マイヤーズ
1985年、クイーンはライブエイドでのパフォーマンスを舞台裏で待っている。その15年前、ファルーク・バルサラはヒースロー空港で荷物係として働いており、両親と妹と暮らしていた。彼はパブに行き、バンドのスマイルのパフォーマンスを見る。ショーの後、彼らを探しに行った彼は、ブティック・ビバで働くメアリー・オースティンと出会い、惹かれる。彼はドラマーのロジャー・テイラーとギタリストのブライアン・メイを見つけ、彼らのリードシンガー兼ベーシストのティム・スタッフェルがハンピー・ボングに加入するために辞めたばかりであることを知る。ファルークは代役として自分を売り込み、自分の歌唱力で彼らを感心させる。ファルークはビバでメアリーを探し出し、二人は付き合い始める。バンドはファルークをリードシンガー、新ベーシストのジョン・ディーコンとしてイギリス中で演奏する。ファルークは彼らにもっと大きなことを考えるよう促し、アルバム制作の資金を捻出するためにバンを売る。
「ボヘミアン・ラプソディ」は、イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンドの結成から1985年に行われた「ライヴエイド」でのパフォーマンスまでを描いた伝記映画。
内容が若干事実と異なる構成になっている事が公開時賛否もありましたが、そんなことは気にならなくなるほど面白い作品だと思います。
6位 チャーリー

- 原題
- Chaplin
- 公開
- 米:1992
日:1993 - 主な出演者
- ロバート・ダウニー・Jr
ジェラルディン・チャップリン
ダン・エイクロイド
モイラ・ケリー
アンソニー・ホプキンス
老年のチャーリー・チャップリンは、1962年にスイスで、自伝の架空の編集者ジョージ・ヘイデンと会話を交わし、回想する。ビクトリア朝時代のロンドン東部で、チャップリンは貧しい子供時代から逃れ、バラエティ・ショーの世界に没頭する。1894年、母親のハンナが舞台で声を失った後、5歳のチャーリーが代わりに出演する。ハンナは精神病を発症し、最終的に精神病院に入院する。チャップリンと弟のシドニーは、バラエティ ショーのプロデューサー、フレッド・カーノと仕事をするようになり、後にカーノはチャップリンを米国に送る。チャップリンはダンサーのヘティ・ケリーと交際を始め、すぐにプロポーズする。しかし、ケリーは若すぎるとして断る。チャップリンは成功したら戻ってくると誓う。
「チャーリー」は、映画俳優、映画監督、コメディアン、脚本家、映画プロデューサー、作曲家として有名な喜劇王チャーリー・チャップリンの生涯を描いた伝記映画。
演者がとにかく豪華で、チャップリンをロバート・ダウニー・Jrが務め、ハンナ・チャップリン役は孫のジェラルディン・チャップリンが務め、他にもダン・エイクロイド、アンソニー・ホプキンス、ケヴィン・クライン、ダイアン・レイン、さらにミラ・ジョヴォヴィッチまで出演しています。
5位 英国王のスピーチ

- 原題
- The King's Speech
- 公開
- 2011
- 主な出演者
- コリン・ファース
ヘレナ・ボナム=カーター
ジェフリー・ラッシュ
ガイ・ピアース
ティモシー・スポール
ウェンブリー・スタジアムで行われた大英帝国博覧会の公式閉会式で、ジョージ5世の次男、ヨーク公アルバート王子(通称バーティ)が、ひどいどもりで群衆に演説する。治療法を探すのに苦労するが、妻のエリザベスが、オーストラリア生まれで医学教育を受けていないハーレー ストリートの言語障害セラピスト、ライオネル ローグに診てもらうよう説得する。バーティは最初のセッションがうまくいかないと思うが、ライオネルはヘッドフォンでクラシック音楽を聴きながら、ハムレットの「生きるべきか死ぬべきか」の独白を朗読させる。バーティは苛立つが、ライオネルは記念品として朗読の録音をアセテート・レコードに録音してバーティに渡す。
「英国王のスピーチ」は、吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリア(大英帝国構成国)出身の平民である言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品。
ライオネル・ローグに関する記録がほとんど手に入らなかったため脚本を書き始めてから公開までに30年以上もの期間を要したそう。第83回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞するほど評価の高い映画になっています。
4位 ウルフ・オブ・ウォールストリート

- 原題
- The Wolf of Wall Street
- 公開
- 米:2013
日:2014 - 主な出演者
- レオナルド・ディカプリオ
ジョナ・ヒル
ジャン・デュジャルダン
ロブ・ライナー
ジョン・バーンサル
カイル・チャンドラー
マーゴット・ロビー
ジョン・ファヴロー
マシュー・マコノヒー
1987年、25歳のジョーダン・ベルフォートは、マーク・ハンナの指揮下でウォール街の L.F. ロスチャイルドの株式仲買人として職を得る。彼はすぐに、麻薬まみれの株式仲買人文化と、仲買人の唯一の目的は金儲けであるというハンナの信念に魅了される。ジョーダンは、1929年の株式市場暴落以来、史上最大の1日の株価下落となったブラック・マンデーの後に職を失い、ロング・アイランドにあるピンク・シート・ペニー株を専門とするボイラー ルームの証券会社、インベスターズ・センターに就職する。彼は、積極的な売り込み方と高額な手数料のおかげで、小金を稼ぐ。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は、元株式ブローカーのジョーダン・ベルフォートをモデルとしたコメディ映画。ウォール街でのできごとをコミカルに描いてて非常に面白い作品です。
一見複雑に感じる話ですし、179分と少し長めなのですがこういったジャンルが好きな方にはドンピシャではまること間違いなしだと思います。
レオナルド・ディカプリオの演技の振り幅にも驚かされる作品ですね。
3位 チェ 28歳の革命・チェ 39歳 別れの手紙

- 原題
- Che The Argentine / Guerrila
- 公開
- 2008-2009
- 主な出演者
- ベニチオ・デル・トロ
ベンジャミン・ベニテス
ジュリア・オーモンド
フランカ・ポテンテ
アルマンド・リエスコ
クリスティアン・メルカド
カタリーナ・サンディノ・モレノ
デミアン・ビチル
ロドリゴ・サントロ
サンティアゴ・カブレラ
エドガー・ラミレス
ルー・ダイアモンド・フィリップス
ジョアキム・デ・アルメイダ
マット・デイモン
■チェ 28歳の革命
1964年、ハバナでチェ・ゲバラはリサ・ハワードのインタビューを受け、ラテンアメリカ全土で改革が進むと「キューバ革命のメッセージ」が鈍るのではないかという質問をされる。1955年、メキシコシティでの集会で、ゲバラは初めてフィデル・カストロと会う。彼はカストロの計画を聞き、7月26日運動のメンバーとして参加する。ニューヨーク市での国連総会での演説では、1964年に戻り、アメリカ帝国主義に反対する熱のこもった演説を行い、政権が行った処刑を擁護し、「これは死闘だ」と宣言する。
■チェ 39歳 別れの手紙
1966年11月3日、ゲバラがウルグアイ出身の中年の米州機構代表に変装してボリビアのラパスに到着し、その後、部下と会うために山中を車で走る。、彼がボリビアの滞在26日目には、外国人であるにもかかわらず、ゲバラの部下たちは団結している。しかし、67日目には、ゲバラは裏切りの罠にかけられる。農民を勧誘しようとするが、コカインの密輸業者と間違われ、マリオ・モンヘ率いるボリビア共産党は武装闘争の支援を拒否。100日目には、食糧が不足し、ゲバラはキューバ人とボリビア人の支持者間の対立を解決するために規律を守る。
「チェ 28歳の革命」、「チェ 39歳 別れの手紙」は、革命家チェ・ゲバラの半生を描いた、2008年のアメリカ・フランス・スペインの合作伝記映画。あまりにも長時間になってしまったため2部作に分けられた作品です。
「チェ 28歳の革命」ではフルヘンシオ・バティスタによる独裁政権をフィデル・カストロと共に倒すキューバ革命までが描かれ、「チェ 39歳 別れの手紙」ではボリビアでの敗北と処刑までが描かれています。
チェ・ゲバラの伝記映画はいくつかありますが、ベニチオ・デル・トロの演技力は抜群。映画としても、特にラストの銃弾に倒れるシーンのカメラワークが最高にいい作品です。
2位 シド・アンド・ナンシー

- 原題
- Sid And Nancy
- 公開
- 米:1986
日:1988 - 主な出演者
- ゲイリー・オールドマン
クロエ・ウェッブ
ドリュー・スコフィールド
デイヴィッド・ヘイマン
トニー・ロンドン
ペリー・ベンソン
1978年10月12日、ニューヨークのホテル・チェルシーに警察が呼び出され、そこでナンシー・スパンゲンが死亡しているのが発見される。彼女のボーイフレンドでセックス・ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスが拘留される。シドは警察署に連行され、何が起こったのか説明するよう命じられる。その1年ちょっと前の1977年、親友でバンド・メンバーのシドとジョニー・ロットンは、セックス・ピストルズと寝るためにロンドンにやって来たヘロイン中毒のアメリカ人グルーピー、ナンシーと出会う。シドは当初、彼女の意図が明らかだったため彼女を無視するが、パンク仲間から拒絶されたことに同情し、彼女と付き合い始める。2人はヘロインの使用をきっかけに急速に絆を深め、ナンシーがシドに薬物を紹介したことが示唆される。
「シド・アンド・ナンシー」は、セックス・ピストルズのベーシストであったシド・ヴィシャスと彼の恋人であったナンシー・スパンゲンのラブストーリーが描かれた映画。
ゲイリー・オールドマンはこの映画で一気に知名度を上げました。80年代の作品なので世代的にも30代以上の方は観たことがあるかもしれませんが、若い方はシド・ヴィシャスを知らない方もいるかもしれません。
1回見たら一生記憶に残る映画になるはずですので、とてもおすすめしたい作品です。
1位 Ray/レイ

- 原題
- Ray
- 公開
- 米:2004
日:2005 - 主な出演者
- ジェイミー・フォックス
ケリー・ワシントン
レジーナ・キング
クリフトン・パウエル
ボキーム・ウッドバイン
ハリー・レニックス
アーンジャニュー・エリス
シャロン・ウォーレン
カート・フラー
デヴィッド・クラムホルツ
カーティス・アームストロング
リチャード・シフ
リック・ゴメス
レイ・チャールズ・ロビンソンは、フロリダで母親のアレサに育てられ、貧困の中で育った。幼いころからピアノを習っていたレイは、母親の洗面台で溺死した弟のジョージの事故死に悩まされる。レイは7歳までに視力を失い、完全に盲目になる。アレサはレイに自立することを教え、やがて盲ろう学校に通わせる。1946年、レイは白人カントリーバンドに参加し、傷ついた目を隠すためにサングラスをかける。2年後、レイはシアトルに行き、ナイトクラブのバンドに参加するが、クラブのオーナーは性的行為を要求し、レイの金銭とキャリアを支配していた。レイは自分が搾取されていることに気づき、自分のレコード契約を結び、バンドを脱退する。「レイ・チャールズ」としてチトリン・サーキットをツアー中に、レイはヘロインに出会う。
「Ray/レイ」は、レイ・チャールズの伝記映画で、文句無しの1位とさせて頂きました。
ジェイミー・フォックスはこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞しただけのこともあって、もうレイ・チャールズそのものです。
デビューからスターになるもその裏で抱える様々な問題と対峙する姿は必見です。
感想とまとめ
伝記映画とドキュメンタリー映画の境界線が非常に難しく、「伝記」という言葉の意味がある(実在の)個人の生涯の事績を書きつづったものを指しているので、本人のドキュメンタリー映画なども伝記映画と括られる場合があります。
エミネムの「8 Mile」やマイケル・ジャクソンの「This is It」などがわかりやすい例ですが、これらは自伝映画やドキュメンタリー映画という括りの方がわかりやすいと思うんですよね。
本人が出演せずに俳優が主演を務めるのが一般の伝記映画と言ってもいいのかなと思い、この2作品は対象から外しました。
さて、音楽関連の作品に少し偏ってしまったかなとも思いますが、全ておすすめしたい作品なのでこういった形になりました。
しかし今後も注目したい伝記映画は多く公開予定ですので、今後このランキングも変わるかもしれません、その時は更新していこうと思います。